お金の知識がないと損をする!?
頑張らなくても すぐ効果が出る 節約術で暮らしに ゆとりと安心を
子どもたちもこれから大きくなるし、おうちを建てたい方も多いままぱれ世代。なのに新型コロナウイルスの影響で収入もちょっと不安定。こんな時は少しでも節約して、生活を支えたい!というわけで、今回は「節約術」についてのレポートです。
梅田裕美さん、岡本美香さん(講師)、小泉理惠さん、佐藤寛子さん、関かすみさん、瀬戸絵里さん、武山理恵さん、津田由美さん、福田美穂さん、堀川瑞穂さん、本田泰余さん、舛田麻美さん、宮腰聡子さん、山本史美子さん
ままぱれ編集員でファイナンシャルプランナーの資格を持つ岡本美香さんに、おうちでできる効果が出やすい節約術を教えてもらいました。
コロナの時代に考えたこと
岡本:本題に入る前に、コロナが皆さんにもたらしたものは何でしたか?
佐藤:友だちとの関係で、本当に大事にするべき友はどういう人かがすごく明確になりました。
津田:立ち止まるきっかけというか、大事なもの、自分が本当に好きなものを捉え直す時間になったと思います。
岡本:自分にとって何が必要か、何が大切か考えた人は多いと思います。それは家計を見直すことにも繋がります。わかりやすい例で言うと断捨離ですね。私も「これにお金をかける必要はない」というものがたくさん見つかりました。
毎月の生活費を把握していますか?
お金をふやす方法は3つあります。「収入を増やす」「支出を減らす」「運用する」です。運用はハードルが高いと思いますが、節約できたら運用に回すのもいいので、マネーセミナーなどで話を聞いておくと役に立つと思います。
今日は「支出を減らす」を考えていきます。節約する目的はしっかりあったほうがいいですが、まずは貯金をふやしたいという方が多いと思います。貯金は最低で生活費の3ヶ月分、できれば6ヶ月分が目安です。これをすぐ引き出せる口座に、緊急資金として置いておくことをおすすめしています。また、現在生活費がどのくらいかかっているかを把握してください。ビフォーアフターが見えるほうが、節約のモチベーションに繋がります。
「固定費」を見直そう!
頑張らなくてもすぐ効果の出る節約術
見直しポイント
①通信費の見直し
これが家計を圧迫しているNO.1です。家族の携帯と家のインターネット代合わせて、生活費の5%以上だったら見直しましょう。節約術としては格安simに変えることです。うちは以前は全部で3万円でしたが、私と夫のスマホを3大キャリア(ドコモ、ソフトバンク、au)から、かけ放題も付いて3,000円のY社に変えて、全体で13,000円になりました。ほとんど使い心地は変わりません。ただ、会社によっては店舗が少ないとか、自分で設定する必要があるなどのデメリットもあります。大切なのは、自分が携帯に何を求めているかです。かけ放題は必要なのか、必要なギガ数はどのくらいなのかなど考えてみてください。
3大キャリアのメリットは新しい機種があることですが、これがとても高いのです。ですから、今の端末に問題がなければ、中のsimカードを変えるだけで来月から通信費が下がります。通信会社の乗り換えをすると、半年から1年間くらいお得な割引が付いています。今はいわゆる「2年縛り」もないし、番号もそのままにできますので、いろいろ比較して乗り換えをおすすめします。
見直しポイント
②光熱費の見直し
電気ならこまめに消す意識も大切ですが、新電力の会社に変えるのが効果的です。電気料金比較サイトに夏と冬の電気使用量を入力すれば、どの新電力会社でどのくらい料金が下がるかわかりますし、キャンペーン情報もわかります。月500~2,000円の差が出てきます。様々な会社があり、L社なら再生可能エネルギーを100%使い、契約金も解約金も0円とか、E社なら基本料金が4ヶ月無料などいろいろな特典があります。アンペアを下げたりLEDを使うだけで月々数百円くらい下がります。
水道はまだ自由化が進んでいませんが、ガスも会社を選べるようになってきているので、HPで料金のシミュレーションをしてみてください。
見直しポイント
③保険の見直し
保険料も、車の保険も含めて、生活費の5%を越えたら見直したほうがいいと思います。保険は、節約すればいくらでもできますが、自分が納得できる受け取り金額で考えてください。ままぱれ世代ではお子さんがまだ小さくて貯金が十分にない場合は、収入の多い人の死亡保険が最優先になります。最低限必要な死亡保障額から公的年金、遺族年金、会社に勤めていれば死亡退職金などを除き、それで足りない分が必要です。私の場合、万一の時は実家に帰り、生活費は自分で稼ぐとして、3人の子どもの教育費が必要なのでその分の死亡保障をかけています。今はネットで安く加入できる保険もあります。まずは健康でいることが一番なので、健康でいるために必要なものにはお金を使うということも大切だと思います。
見直しポイント
④習い事の見直し
コロナの影響でオンラインのレッスンやコンテンツがとても充実しています。バレエやダンスなどでプロになるわけでなければ、これで十分かなというコンテンツが揃っていますし、運動不足解消にジムに通っていた人向けにおうちでできる運動もあるので、かなり節約できると思います。
子どもの習い事では英語とプログラミングが人気ですが、うちの子がB社のプログラムに入っていて、内容もとてもいいです。週2回、小学校卒業まで無料というY社のオンライン塾もありますので、お子さんに合うもの探してみると、いいコンテンツが見つかると思います。
誰もが気になる お金のこと
節約術の他にも住宅ローンや教育資金、老後への備えなど気になることが多いと思います。その情報を集めにマネーセミナーに行ってみるといいでしょう。今月号の最終ページに、近々開催するセミナーの案内があるのでおすすめです。お金の知識があれば、こんな時代でも無駄に不安になることもありません。大事なお金の使いかたを考えていただければと思います。
教えて! 編集員さんたちの節約術
津田さん:子どもたちが毎日水筒を持って行くので、お茶はペットボトルを買わないでうちの分も合わせて水出しの麦茶を作っています。
あと、2歳違いの息子と娘の服はできるだけ中性的なデザインで、色も自然なものにして共有できるようにしています。キャラクターものは買わず、流行に飛びつかないことも大事ですね。
堀川さん:子ども服は子ども用品の専門チェーンの底値セールの時に、来シーズンの服を買うようにしています。あと「ポイ活」をしています。ネットショッピングの際、ポイントサイトを経由して買うとふたつのサイトのポイントが溜まるので、それをTポイントなど自分が使いやすいポイントに変えています。
宮腰さん:一番の節約術は、買い物に家族を連れて行かないこと。子どもにお菓子をねだられたり、パパが「これ食べてみたい」っていろいろ持って来るので。子どものお弁当箱も、大人と共有できるようなシンプルなものを使っています。
舛田さん:子どもの玩具や服はリサイクルショップで売っていましたが、皆さんのお話を聞いてメルカリデビューしました。その売り上げをメルペイで、生活費に使っています。子どものものを買い過ぎていたので、収納や家の整理整頓も考えて、それに見合った買い物をしたいですね。
小泉さん:子どもが中3と高3なので塾代が大きいです。オンラインの塾もありますが、わからないところをその都度教えてもらえる部分はリアルの塾には敵わないので、今年ばかりは必要な経費と思っています。車は手放しました。使いかたにもよりますがうちはレンタカーで十分です。
瀬戸さん:レシートを見直してみたら食費が結構多く、無駄を出さないように買い物の回数を減らしています。冷蔵庫の中身がなくなったら行く感じですね。買い物が趣味なので、カードをあまり使わないよう気をつけています。
梅田さん:私も主人もずっと3大キャリアの携帯で通信費が月2万円くらいなので、買い替えようか検討中です。子どもの服はお下がりをもらうことが多く、助かっています。来年は車を買う予定なので、皆さん新車か中古か、一括かローンか、どうしている人が多いのか気になります。
佐藤さん:うちは母が保険屋で、見直しをしてもらって入り直したので保険で貯金していると考えています。食費を抑えることにこだわっており、冷凍庫の活用術を研究して、買って来た食材を上手く冷凍し、時短料理に役立てています。