ママのためのお役立ちinformation
- お話をうかがったのは
- 東北大学
- 佐野 大輔先生
- 大学院工学研究科土木工学専攻で上下水道を研究(水質工学)している、4歳と10歳のふたりの娘を持つままぱれ世代。
TOPIC1
下水を活用して新型コロナウィルスの陽性者数を予測してお知らせします!
上下水道のインフラや水質からまちづくりを考え、下水に潜む病原体を研究。
私の研究はまちづくりの分野で、主に上下水道を扱っています。
仙台市の7割の下水が集まる南蒲生浄化センターのサンプルをいただき、下水中にある病原体の観測やそれをどう除去するか研究し、2017年から下水中のノロウイルス濃度をメールでお知らせするシステムを立ち上げました。
仙台市の浄化センター(下水をきれいにして川や海に戻す施設)では検体採取に協力しています。
下水に含まれている新型コロナウイルスの量で翌週の感染者数を予測します。
COVID-19は呼吸器系のウイルスですが、かなり初期からおなかにも感染してトイレに出てきているという報告があり、下水中のウイルスの計測を始めました。すると感染者が増える1~2週間前に下水からウイルスが検出されやすくなることがわかりました。約1年蓄積したデータと実際の感染者数との繋がりを機械学習という方法で分析したところ、結構うまく翌週の感染者数を予測できるようになり、2021年11月からメールでの配信を始めました。今年は年明けからのデータで、より正確な数値に近づいてきています。
感染の広がりを事前に知り、感染予防やお出かけの判断に活用しよう。
毎日の感染者数の発表で、その時にどの程度流行っているかはわかりますが、メールで届く予測値なら翌週にどの程度になるかがわかります。さらに増えるなら気をつけて過ごしていただきたいですし、下がってきたとしても高水準であればまだ用心が必要ですね。子どもたちも行動を制限されているので、お出かけなどのひとつの判断基準にしていただければと思います。将来的にはノロとコロナだけでなく、インフルエンザや手足口病の情報も発信できるシステムにしていきたいと考えています。
下水ウイルス情報発信システムの流れ
- 下水処理場に流入する未処理下水中のウイルス濃度を計測。
- 下水ウイルス濃度に関する情報を登録者にメールでウイルス予防情報と共に発信。
- パソコンやスマホでウイルスの流行情報を受け取れます(無料)。
登録は簡単!
メールアドレス等を入力するだけで登録完了!
詳しくはホームページをチェック!▶
TOPIC2
備えて安心 大雨による浸水に備えましょう
- お話をうかがったのは
- 仙台市下水道調整課
- 小池 貴之主幹
- 近年、短時間に大雨が降り浸水被害をもたらす局地的大雨が多くなっています。大雨が降る前に袋に土砂を詰めた『土のう』を準備しておくと、いざという時の浸水に備えることができます。仙台市にお住いの方(個人)であれば、どなたでもご利用いただける「土のうステーション」では『土のう』の配布を行っております。「土のうステーション」の詳しい情報や、身近なもので浸水を軽減する方法は仙台市のホームページをご覧ください。また、仙台市内の内水浸水想定区域図(内水ハザードマップ)と浸水履歴マップも公開しておりますので、地域の特徴を把握して日ごろから浸水への備えに役立ててください。
TOPIC3
いろいろあるよ
見てみて!デザインマンホール&集めて!マンホールカード
東北各県に多くのデザインマンホールとマンホールカードがあります。今回はそのうちのいくつかをご紹介します。
詳しくは各市、町や下水道広報プラットホームのホームページをご覧ください。
こちらをチェック
三戸町(青森県)
町出身の漫画家、馬場のぼるさんの没後2 0 年の節目である2021年に『ぶどう畑のアオさん』の主人公の馬「アオさん」と絵本『11ぴきのねこ』のねこが寄り添う、ほのぼのした雰囲気のデザインマンホールを設置しました。
秋田市(秋田県)
東北を代表する夏まつりのひとつである「竿灯まつり」をモチーフにしたデザインマンホールは市内に14箇所(2021年3月末現在)設置されており、カラフルなデザインで訪れる方を楽しませています。マンホールカードも配布しています。
上山市(山形県)
かわいらしくユニークな表情のかかしが描かれたデザインマンホールはカラーもあります。ぜひモノクロとカラー両方の「かかし」を探してみてください。マンホールカードも配布しています。
亘理町(宮城県)・富岡町(福島県)
亘理町発祥の郷土料理「はらこめし」がモチーフのデザインマンホール、富岡町の豊かな自然が美しく描かれたデザインマンホール、それぞれのマンホールカードが2022年1月15日に新たに配布開始されました。
おでかけスポット
のぞいてみよう!
「杜の都れんが下水洞窟」
杜の都れんが下水洞窟
仙台市内には、100年以上前に築造され、戦争や大きな災害を乗り越えて今でも現役で使用されている煉瓦造りの下水道管があります。
仙台市青葉区の西公園ではその様子を天窓からのぞくことができます。
動画も公開中
下水道菅の中に潜入!
みんなのくらしを守る!
下水道のはたらき
私たちは、下水道管や浄化センターなどの整備・管理・運営を行っています。
排水環境を守る!
家庭や学校などで水洗トイレが使えるように、街が汚れた水であふれることのないように排水環境を守ります。
水の循環を守る!
汚れた水をきれいにして川や海に戻し、きれいな水の循環を守ります。
浸水被害から守る!
大雨による浸水被害を減らす取り組みをしています。