サンタさんからのプレゼントがほしいものじゃなかった時
来月はクリスマス。
小学2年生の息子と年長さんの娘に、サンタさんに何を頼むか聞くのですが、サンタさんが必ずしも子どもたちの希望のものを届けてくれるとは限りません。
去年はゲームがほしかった息子の希望が叶わず、がっかりしていました。
プレゼントにこめられた想いが伝わるいい方法はないでしょうか。
早いもので来月には、クリスマスがやってきますね。質問を拝見し、お子さんたちがサンタさんにプレゼントしてほしいものを親御さんに伝えることができていて、相談者さんのお子さんたちは自分の意思、気持ちを他者に伝えられることができていらっしゃるなと感じました。
ご質問にありました、プレゼントにこめられた想いをお子さんに伝える方法について考えていきたいと思います。大切な物事などを相手に伝える際、なぜそれが大切であるのかの理由を一緒に伝えるとよいでしょう。大切である理由も伝えることで、相手は理解・納得しやすくなり、伝える側の気持ちや意図が伝わりやすくなると言われています。そして、お子さんの発達として、5歳頃には、少しずつ他者の感情や気持ちを想像できるようになってきます。そのため、相手の気持ちを想像することによって、自分の欲求を押さえたり、感情をコントロールできるようにもなってくる頃になります。
これらのことを踏まえて、サンタさんの気持ちをお子さんに伝えることができる方法は何かないかと考えてみました。サンタさんがそのプレゼントを選んだ理由や気持ちを伝えるために、親御さんからサンタさんに、子どもたち宛に手紙を書いてくれるようお願いしてみてはどうでしょうか。サンタさんから「〇〇くんに、□□をプレゼントするね。サンタさんがプレゼントしたもので、〇〇くんにどうなってほしい、〇〇くんにこんな風にプレゼントをつかってほしいとサンタさんは思っているよ。だから大切にしてね」ということを、サンタさんから伝えてもらうことで、サンタさんが選んだプレゼントがなぜこれであるのかを、お子さんたちが理解しやすくなるかと思います。そこに、親御さんの気持ちものせて、「サンタさんは、〇〇くんにプレゼントをこんな風につかってほしいってお手紙をくれたね。サンタさんは〇〇にこんな風になってほしいと思っているのかな、大切につかっていこうね」とお子さんたちに声をかけていくと、親御さんの気持ちもお子さんたちに伝えられるのではないでしょうか。また、サンタさんがお子さんたちを大切に思っているという気持ちを、お子さんたちが理解することを手助けしていけるように思います。
最後に、お子さんたちにとって、クリスマスのプレゼントは、サンタさんが贈ってくれる特別なプレゼントなのかもしれませんね。それぞれのご家庭のお考えや事情もあるかと思いますので、ご家族と相談をしながら、サンタさんにプレゼントをお願いできるとよいですね。
POINT!
大切なことを伝える時は、それがどうして大切なのか理由も一緒に伝えましょう。もしサンタさんから届いたプレゼントがお子さんのお願いした物と違う場合は、サンタさんがどういう理由でこのプレゼントを贈ってきたのか親子で話し合えれば良いですね。
アドバイスをいただいたのは…
渥美 綾子 先生
山形県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
保健師の経験を経て、看護師・保健師の教育に携わるようになる。現東北福祉大学健康科学部講師。
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