ままぱれで繋がろう わたしたちのSDGsの輪
ニュースはもちろん、毎日の暮らしや子ども番組でも見かけるSDGs。
大事なのはわかるけど、何をすればいいの?
ままぱれ、SDGsを始めます。
何ができるのか一緒に考えていきましょう♪
お話を伺ったのは
株式会社キャリアアシスト 業務執行役員
川出 裕佳 さん
キャリアカウンセラーとして企業内キャリアコンサルティング、マイナビ転職フェアでの講演、短大での「キャリア形成演習」の講師などを担当。企業、自治体、学校などでSDGsに関する講座を実施。一般社団法人SDGsとうほくアドバイザー。
参加した特派員
熊谷明日香さん、小泉理惠さん、関かすみさん、阿部佳織さん、三戸千明さん、田中優香さん、野沢貴絵さん、守屋千夏さん、山本史美子さん
SDGsはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の頭文字。「国際社会の新しいものさし」と言われており、2015年9月に国連で採択されました。2030年をゴールとしているので、今が折り返し地点くらいです。それまでに達成すべき17項目の目標を掲げ、169の具体的なターゲットと、その232の指標を設定しています。とてもグローバルな表現なので、自分には関係ないと思いがちですが、その指標を身近な暮らしに置き換えてみるとわかりやすくなります。またそのスローガン「誰も置き去りにしない(人権の尊重)」「改革ではなく、大改革」が大切です。ちょっとの変革ではもう間に合わないので、根本からの変革が必要なのです。
17項目の目標は、皆さんも何度も目にしていると思います。それぞれの分野の目標が掲げられていますが、これらは単一ではなく、お互いに絡み合い影響しあっています。そしてそれらを貫いているのが17番の「パートナーシップで目標を達成しよう」です。今日のミーティングもそうですが、様々な壁を越えて繋がって、対話や共有をしていくことが大切です。
SDGsは変化を測るものさしであり、自主的な取り組みを促す目標です。みんなで様々な工夫をしながら、「持続可能ではない世界」から「持続可能な世界」へ変えていきましょう。
SDGsに街の名前が載っているのは世界中で「仙台」だけ!
11番の「住み続けられるまちづくりを」の中に、2015年3月に仙台で開催された第3回国連防災世界会議で採択された「仙台防災枠組2015-2030」が挙げられています♪
特派員さんたちが関心のあるSDGsは何ですか?
❺ ジェンダー平等を実現しよう
年中の娘には「男の子はかっこいい、女の子は可愛い」という固定観念があります。園に髪の長い男の子がいるのですが、それは自由だし、女の子である娘もかっこいいものが好きでいいんだということを、どう伝えたらいいか悩んでいます。
❽ 働きがいも経済成長も
私の職場は制限や残業が多く、育休からの復帰に向けてどう家庭と仕事を両立しつつ、働きがいを感じていけばいいのか考えています。
⓫ 住み続けられるまちづくりを
街の清掃に力を入れている地区で暮らしていますが、中学生中心なので、保護者も参加すればもっと何かが変わっていくのではないかと思います。
⓬ つくる責任 つかう責任
食品ロスを出さないこと。スーパーで賞味期限が長いものを手に取ってしまうので改めたい!
⓭ 気候変動に具体的な対策を & ⓯ 陸の豊かさも守ろう
自分が小さい頃に遊んでいた森がなくなったり、虫を見かけなくなりました。娘には自然の中でのびのびと育ってほしいので、自然環境を守ることに興味があります。
⓰ 平和と公正をすべての人に
毎日のニュースを見ていると、平和に暮らしたいと思います。
SDGsに参加している166ヶ国のうち、日本は達成度ランキング21位です(2023年現在)。以前は11位の時もありましたが、ほかの国の改善のスピードがとても速いのです。日本は4番の教育と9番のイノベーションが非常に評価されています。逆に課題は5、12~15、17番。女性議員の少なさや、消費者側の意識は変化しているけれど、プラスチック問題など、生産する側が追いついていない問題があります。
そして17番のパートナーシップは、今回のような対話の場が大切なこと、日々丁寧に生活している皆さん自身が力になるということを、重ねてお伝えしたいと思います。対話には複数の視点、様々な立場の方々の考えかたが重要になってきます。ですからお子さんたちが学校でSDGsを学んできた時に、大人の立場からの見方を伝えたり、お子さんの視点からの考えを教わってお互いに考えを深め変化していくことで、SDGsは未来へ繋がっていくものになります。
❺ ジェンダー平等を実現しよう
⓬ つくる責任 つかう責任
⓭ 気候変動に具体的な対策を
⓮ 海の豊かさを守ろう
⓯ 陸の豊かさも守ろう
⓱ パートナーシップで目標を達成しよう
私は今、こんなことに取り組んでいます。
● ゴミの分別と不用品のリサイクル。
● 牛乳パックをリサイクルに出し、それで作られたトイレットペーパーを購入しています。野菜の皮やくずは自宅で肥料にして家庭菜園で使い、できた野菜をうちで食べる家庭内循環をしています。
● PTAで一緒のかたが子ども食堂をしたいと話しています。共働き世帯が多いので、寺子屋の現代版のようにできたら、エコはもちろん様々なSDGsに繋がると思います。
● フードバンクへの寄付。
● 「ピリカ」というごみ拾いSNSアプリを使って、小2の息子と一緒にゴミ拾いをしています。きっかけは児童館からの帰り道で、息子が急に汚い袋を拾ってきて、なぜかと聞いたら「地球が汚れるから」と言ったんです。大人のほうがしっかりしなきゃいけませんね。
● エコバッグを持ち歩き、スーパーやコンビニで箸などはもらわない。
● サイズアウトした子どもの服のリサイクル。ショップや地域の交換会のほかに、「ジモティー」というアプリを使っています。
参加してみて
● SDGsはとても難しいと思っていましたが、皆さんのお話を聞き、こういうことだったのか!と頭に入り、楽しい時間でした。
● 少し意識するだけで、生活に取り入れられることがたくさんあるので、できることから始めてみようと思います。
● PTAで一緒のかたが子ども食堂をしたいと話しています。共働き世帯が多いので、寺子屋の現代版のようにできたら、エコはもちろん様々なSDGsに繋がると思います。
● ママ目線、主婦目線の意見がとてもためになりました。
● 17項目もあって大変だと思っていましたが、興味のある分野がそれぞれ違っていたので、みんなで自分ができることをすれば、案外すぐ実践できるのではないかと感じました。
皆さん様々な取り組みをされておられますが、すべてに通じているのは知恵と「ちょっといいこと」をしてみようというフットワークの軽さ。また「循環」もSDGsのキーワードです。物も情報も、人との繋がりも一方通行ではなく、お互いに交流しながらいい社会を作っていきましょう。すでにSDGsを「自分事」にしている皆さんが繋がっていくことが、SDGsを推進していく大きな力になります。