ままぱれ

素直に「ごめんなさい」が言えない娘への声がけは?

娘は4歳になるのですが、「ごめんなさい」を素直に言えません。もっと小さい頃はそんなことはなかったのですが、最近はお姉ちゃんやお友だちに迷惑をかけても言わなくなりました。どんなふうに声がけしたらいいのか、寄り添いかたを教えてください。(仙台市・Mさん)

 4歳になるお子さんが素直にごめんなさいを言わなくなったとのこと、お子さんのためを思うと素直にごめんなさいを言える子どもになってほしいと願うものですよね。そこで、そのような場合の声がけや接し方を一緒に考えていきたいと思います。

 はじめに、4歳頃の発達の特徴について考えてみたいと思います。この頃の特徴として、「社会性の発達」があります。具体的には、自分と他者の気持ちが異なり、他者には他者の気持ちがあるということを理解するようになってきます。また、社会の物事にはルールがあり、それには理由があることを理解できるようになってくる時期でもあります。3歳頃までは、社会性がまだ発達していないため、自分がやりたいことや欲しいものを優先しがちです。社会のルールも深く理解はできていないので、お友達とトラブルになった時、大人に教えられたから謝るものだと単純に考えていることが多いです。このように、4歳頃は他者の気持ちや社会のルールに気づく力が育ち始める時期ではありますが、一方でまだまだ「自分の気持ちを優先したい」という時期でもあります。そのため、結果として謝らないという行動になるようです。娘さんが素直に謝れないでいる時は、お友達の気持ちや迷惑をかけてしまった理由、どうしたらいいのか等を一生懸命考えているのかもしれませんね。

 次に、どのような声がけや接し方が良いのか考えてみたいと思います。まずは、「〇〇したかったんだよね」とお子さんの素直な気持ちを受け止めることが大切です。そして、次のステップとして一緒に考えるということを取り入れてみましょう。3歳までは大人が教えてあげる方が伝わりやすいのですが、4歳になると自分で考えることが大切になります。例えば「お姉ちゃんどんな気持ちだと思う?」と聞いたり、「お姉ちゃんどんな顔してる?」と一緒に相手の表情などを見たり、「お姉ちゃん困ってるみたい。何で困っていると思う?」など、具体的に状況を確認してみるのもおすすめです。このように一緒に考えることによって、お子さん自身が考えて行動する力が育ちます。そして、お子さんが状況を理解できたら、「どうしたらいいと思う?」と聞いて、謝るきっかけを後押ししましょう。お子さんがごめんなさいを言えた後の接し方もポイントになります。まずは謝れたことをしっかり褒めてあげるとよいです。そして、その後は思い切って切り替えて、楽しく過ごしましょう。この経験の繰り返しで、お子さんは謝ることは悪いことではない、謝っても大丈夫なんだというポジティブな経験にすることができます。

 最後に、4歳の頃は、相手の気持ちを理解できても、自分の気持ちと折り合いをつけながら行動するのはまだまだ難しい時期でもあります。すんなりいかないこともあるかと思いますが、今が成長の時期ですので、親御さんも一緒にサポートしながらお子さんの社会性を育てていけるとよいですね。

Point

 まずは「〇〇したかったんだよね」と、お子さんの素直な気持ちを受け止めてあげてから、なぜ謝れないのかを一緒に考えてみましょう。そうすることによって、お子さん自身が考えて行動する力が育ちます。

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