ママたちへの新しい応援のカタチを目指す『株式会社たけやま』第12弾
まだまだ収束に時間がかかりそうな新型コロナウイルス感染症。
保育士さんたちはどのようなことに気をつけてお子さんたちと接しているんだろう?保育士さんたちの姿を近くで見ているあっちとこっちに話を聞いてみました。
保育園から見るコロナ禍
教えて!あっちとこっち
あっち:登園している子としていない子の睡眠時間では、2歳くらいまでは差がないんだって。でもね3歳以上になると登園していない子は、睡眠時間の長さは変わらないけど、就寝時間も起床時間も遅くなってしまっているんだって。
こっち:それが『寝つきが悪くなっている』っていう現象だね。疲労の量についてはそれほどの影響は無いみたいだけど疲労の質が変わってきちゃってるんだね。それは、思考や手先の作業による疲労が増えて、体を動かして起こる疲労が減ってきてしまっている傾向があるんじゃないかな?お友だちどうしで動き回って遊ぶことが減った時間の中にテレビやDVD、スマホやタブレット等のメディア遊び時間で穴埋めされている部分もあるんだと思う。
ぱれまる:どうしたって子どもが喜ぶことをさせてあげたくなっちゃうもんね。
こっち:そうだよね。ママの本当の大変さはそこのところのコントロールにあるよね。
ぱれまる:それで疲労の質ってどんなことなの?
あっち:メディア遊びの時に使われている脳の疲労と、運動遊びをしている時の体を上手に動かそうとする脳の疲労は同じくらいなものらしいんだけど、筋肉の疲労量を考えると運動遊びをして体全体を使って生じる筋肉疲労のほうが、やはり大きいんだよね。遊びの種類による脳の疲労と筋肉の疲労のバランスが疲労全体の質の良し悪しに影響するみたいだよ。
ぱれまる:子どもにとってコロナ禍で引き起こされる制限は、運動遊びとメディア遊びの両方をバランスよく制限しているわけではないから、そこを大人が注意しないといけないんだね。
こっち:それにね、睡眠による疲労回復力は、筋肉疲労より脳疲労の方が時間がかかるんだって。
ぱれまる:それで、少しずつストレスが溜まってイライラするようになる子どもが増えちゃうってこと、わかる気がするね。
あっち:コロナ禍によって登園しない子が、家で楽しそうに過ごす様子が増えた、また、子どもの成長が直に見られて良かった、という意見が多いのも私たちはちょっと素直に喜べないところがあるの。『楽しそう』とか『成長』という言葉の中には、もしかしたら『メディア遊び』という側のバランスが大きすぎているんじゃないかって。
こっち:たしかにね。団体生活の中で制限される、例えば、 順番を待つとかみんなで共有して遊ぶとかが無くなって、自分だけに目を向けて遊んでもらってる『楽しそう』とか、自分ひとりで集中遊びができる『成長』でなければいいなって思うときがちょっとだけあるかも…。
ぱれまる:さすがプロだね。そういった見方から感じる心配ってあるんだね。
こっち:ごめんなさいね、ただでさえ大変なのにコロナ禍での育児について生意気言っちゃって。それに、そのうち治まるから大丈夫と思っているママよりも、いつかは自分も感染してしまって子どもにうつしちゃうんじゃないかって不安を抱えつつ必死に育児をしてくれているママたちの方が圧倒的に多いってこともアンケートで分かってるんだもんね。
あっち:子ども同士でうつるケースより、家族(おとな)からうつったりおとなの行動によってうつってしまうケースのほうが多いこともあるらしいから、保育士さんたちも気を付けているんだよね。それに、うちの会社の薬剤師さんも、これからワクチン接種が始まると思うけど、その考え方も知っててほしいって。
ぱれまる:どんなこと?
あっち:ワクチン接種は、感染しても症状が出ないかまたは症状が軽くて済むというためのものであって、感染しない、感染させない効果があるわけではないから、接種後も手指消毒やマスク着用は続けてもらうことが大切なんだって。
ぱれまる:ふ~ん、そうやって、悪いウイルスを減らし撲滅していこうとするものなんだね。他には?
あっち:小さいお子さんのよだれ。これってすごい自浄作用がある素晴らしい大切なばい菌防御策なんだって。おとながよだれを拭いてあげる時に、何回も同じよだれ拭きを使っているのを見るけど、よだれには体外に出したいばい菌がいっぱい混ざっているから繰り返し同じよだれ拭きを使うと、その役目を邪魔することになっちゃう。それとね、よだれを拭き取ってあげる方向だけど、あごや頬から口へ向かって拭き取るのをたまに見るんだけど、これもせっかく外に出せたばい菌をまた危険ゾーンへ押し戻している行為なんだって。
ぱれまる:へぇ~、あるある的でなんか役に立ちそう。保育士さんからも何かないの?
こっち:そう言うと思って、保育士さんのあるあるを聞いてみたよ!
ぱれまる:ありがとう!早速チェックしてみるね。
あるある!
保育士さんたちが見る「気になる」行為
- ファストフード店やファミレスなどで、出てくるお手拭きで最初にお子さんの手を拭いてあげているママいるでしょ。あれ、ママの気持ちはすごくわかるんだけど、まずママが手を拭いてきれいにしてから子どもの手を拭いてあげて、もう一回ママが自分の手をキレイにするってのが正しいんだよね。
- 大人同士で向かい合ってしゃべるときに、おんぶではなく抱っこしているお子さんがその二人のちょうど真ん中になる配置でいる。これって、一番の感染危険ゾーンに赤ちゃんを置いている状態じゃないかな。
- ママと共用しているグッズをよく見るね。ママが感染していたら育児しているお子さんも濃厚接触者になってしまうから、共用グッズでママが子どもにうつしてしまわないように注意しなきゃね。
- スマホは当然画面がむき出しでしょ。画面に向かってみんなでしゃべったりもするよね。最近は確かに噴霧消毒液で手指を消毒してって置いてあるけど、その前後でスマホは?汚れた指でシャッ!手指消毒してからそのスマホをシャッ!?あれ?これって大丈夫?きれいに拭いてあげた子どもの手。でもせっかくのその手でYouTubeを見せて携帯を触らせてる?
- 近所のスーパーにはかごやカートの持ち手を拭く専用の除菌シートが置かれているよ。ママさんはそれでそのグリップを拭いたけど…あれあれ?子どもが座って手に届くところを拭いてなかったみたい。
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