ままぱれ

赤ちゃん返り?お姉ちゃんになった娘の近頃の態度について

2歳半になる娘のことでご相談です。
半年前に息子が生まれた時はとても喜び、お姉さんらしくお世話を手伝ってくれていたのですが、最近は手伝ってくれないし、私がお世話している時に限ってわがままを言うようになりました。
もしかしてこれが赤ちゃん返りなのでしょうか。自分の弟なのだから、もっと優しくしてあげてほしいのですが、どう教えたらいいでしょうか。

赤ちゃん返り?お姉ちゃんになった娘の近頃の態度について



 半年前に息子さんが生まれ、お姉ちゃんになった娘さんの弟への関わりについて、どのように教えたらいいのか考えていらっしゃるのですね。きょうだいには仲良くしてほしい、と願うのは自然なことですし、2人の小さなお子さんを大切に育児されているお母さんの優しい気持ちがうかがえます。

 相談者さんのおっしゃる通り、娘さんの最近の様子は赤ちゃん返りかもしれません。赤ちゃん返りには様々なタイプがあり、娘さんのように今までしていたことをしてくれなくなったり、わがままを言うようになったりすることはよくあることです。それ以外にも、怒りっぽくなったり、大人どうしの会話を遮ったりすることもあります。下の子のお世話をしている時に限ってわがままを言う、というのも多くの赤ちゃん返りで見られますね。

 ではなぜ赤ちゃん返りという現象が起きるのかを考えてみましょう。まず、それら全ては決してお母さんを困らせたくてやっているのではありません。また、小さなきょうだいに嫉妬をしているからでもありません。新しいきょうだいを迎えるという大きな環境の変化に対して、子どもなりに不安や葛藤、不安定になった気持ちを一生懸命頑張って表出しているのです。そしてそれは、お母さんには自分の気持ちを伝えても、甘えても大丈夫だと心から信頼をしているからこそ、わがままという形で表出できるのです。弟が生まれて可愛いと思い喜んで一生懸命にお世話を手伝っていたのも、今一生懸命自分の気持ちを表出しているのも、娘さんの大きな成長なのです。

 きょうだいへの関わりについては、言葉で説明して理解してもらうにはまだ少し難しい年齢かと思います。そこで、娘さんへの関わりを通して教えてあげるのはいかがでしょうか。きょうだいが生まれた子どもにとって大切なことは、自分自身を認めてもらうこと、自分がとても愛されていると思ってもらうことです。ぜひ、1日の中で少ない時間でも、娘さんとだけの時間を意識して作ってみてください。娘さんにいつもより多めに「大好きだよ」「愛しているよ」と言ってあげたり、スキンシップ(ぎゅっーっとすると、お話すると、手をつなぐ)を増やして「○○ちゃんと○○すると幸せな気持ちだね」などと声をかけてみましょう。娘さんの心に余裕ができると、弟にも同じようにスキンシップをしたり、かわいがるようになると思います。自分が愛されていると感じられるからこそ弟にも愛情を注げるようになるかもしれません。

少し甘えやわがままが増えたと感じるかもしれませんが、できる限りは受け止めてあげましょう。ただそれにはお母さんの心の余裕も必要です。無理はせず、頼れるものを頼りながら、お子さんの成長を見守っていきましょう。


アドバイスをいただいたのは…
安部 葉子 先生

宮城県出身。専門は母性看護学・助産学。看護師・助産師
現東北福祉大学健康科学部助教。1児の母。



  

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