ままぱれ

共働きでも、子どもたちに充実した夏休みを送らせてあげるには?

子どもたちはもうすぐ夏休みですが、私はちょっと憂うつです。
小学校1年生と幼稚園に通う4歳の子どもがいるのですが、共働きなので、夏休みの間も学童や預かり保育を利用する予定です。
「せっかくの夏休みなのにな…」と申し訳なくなりますが、なかなか仕事も休めません。
ちゃんと宿題もしつつ、できるだけ充実した夏休みを送らせてあげる
には、どうしたらいいでしょうか。

共働きでも、子どもたちに充実した夏休みを送らせてあげるには?



 せっかくの夏休み、お子さんに夏休みらしい体験をさせてあげたいですよね。厚生労働省によると、2021年の 子育てをしながら働いている母親の割合は75%を超え、過去最高となっています。共働き家庭が増えている現代では、同じ悩みをお持ちの親御さんは多いと思います。仕事だから仕方がないと思う一方で、楽しい夏休みを送らせてあげられないと感じるもどかしさがありますよね。そこで、お休みを取れず、お子さんに申し訳なく思う気持ちにどう向き合うと良いのか、一緒に考えてみたいと思います。

 学童や預かり保育で、夏休みを他のお子さんと一緒に過ごすことは、お子さんの成長のチャンスになると思います。小学1年生は協調性を身につける頃と言われています。幼児期の自己中心的な思考から、遊びや学びの中で社会性を身につけていきます。4歳は、それまで自分だけの世界で生きてきたところが、周囲に関心を持ち始める時期になります。お友達の存在に気付き一緒に遊ぶことで、他者と関わる力が育まれていきます。Sさんのお子さんは、学童と預かり保育を利用されているとのことですので、他のお子さんとの関わりを通してそのような力が育まれるチャンスとなりそうですね。また、小学1年生ですと、自分は学童に行っているのに、他の子は行っていないことに、違いを感じて羨ましく思うお子さんもいるかもしれません。しかし、この頃は気持ちのコントロールができるようになる時期ですので、自分の意に反することも受け入れる力を身につけることができるようにもなります。このように、夏休み中の学童や預かり保育は、親御さんの立場では申し訳ない気持ちになるものですが、お子さんの立場では成長の機会と考えることができます。

 それを踏まえた上で、宿題も行い、できるだけ充実した夏休みを送るための提案をさせていただきたいと思います。まず、宿題をする時と遊ぶ時のメリハリをつけることを伝えられると良いですね。小学1年生で初めての宿題だと思いますので、宿題を親御さんと一緒に行うのもオススメです。お子さんも親御さんと一緒に宿題をできると嬉しいと思います。次に、親御さんもお休みの日、どのように過ごしたいか、お子さんと話し合うということをオススメします。小学1年生と4歳ですので、自分の気持ちを言葉にできる年齢です。是非、お子さんの希望を聞いてみましょう。時には、難しいリクエストが出てくるかもしれません。しかし、理由を説明すると理解できる年齢ですので、なぜ難しいのか優しく伝えてあげましょう。また、どんな楽しいことができるか分からないこともあるかもしれません。その時は、親御さんから提案してみることもオススメします。大好きな親御さんとお休みをどうやって過ごすか、あれこれ一緒に考える時間は、お子さんにとっては楽しい時間になると思います。これから迎える夏休み、お子さんも親御さんも無理なく充実した思い出ができると良いですね。


POINT!
学童や預かり保育は他のお子さんとの関わりを通し、社会性などを育んでいく場所でもあります。おうちでは一緒に宿題をしたり、お休みをどうやって過ごすか一緒に考えたりするだけでもお子さんにとっては楽しい時間になります。無理なく充実した思い出を作ってくださいね。


アドバイスをいただいたのは…
佐藤 晃子 先生

青森県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
現東北福祉大学健康科学部助教、保健師。2児の母。



  

関連記事

【子育ての疑問質問】 子どもと十分なスキンシップがとれているか心配…

子育ての悩みを相談したい方はこちらから

≪ TOPへ戻る

SERIES

絵本といっしょに
ママさんライダー
ぱれまるの部屋
宮城教育大学
子育ての疑問質問
レシピ
ままぱれぽーと
プレゼント