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姉を呼び捨てで呼ぶ息子を注意するべき?

最近3歳の息子が7歳の姉を名前で呼び捨てにします。以前は「ねえねえ」だったのが、いつの間にか変わっていました。
周りの子のマネだからと気にせず放っておいていいのか、「お姉ちゃん」と呼ぶよう注意したほうがいいのか悩んでいます。どうすべきなのでしょうか?

姉を呼び捨てで呼ぶ息子を注意するべき?



 3歳と7歳の姉弟間の呼び方に関するご相談ですね。質問にあるような、家族を自分との関係で呼ぶことを「親族呼称」といいます。3歳の息子さんの立場に立つと、「お父さん」や「お母さん」も同じ「親族呼称」になりますが、なぜそのような呼び方になるのか、いろいろと調べてみました。

 わが国では、上の世代が下の世代を呼ぶ際には「名前」を、下の世代が上の世代を呼ぶ際には、「親族呼称」を使うという風習があるのだそうです。
また、家族内での混乱を避けるため、一番下の子を基準として呼び方が変わることもあるのだとか。初めは名前で呼ばれていた子どもが、下の子が生まれたことによって「お姉ちゃん」と呼ばれるようになる、といったことはよくありますね。

 このことも念頭におきながら、急にお姉ちゃんを呼び捨てにしはじめた3歳の弟くんの気持ちを想像してみると、大きくなってきた自分を認めてほしい、対等でありたいという気持ちが透けてみえるようにも感じます。また、弟くんにとって、お姉ちゃんは甘えの対象になることもあるので、あえてそうしている可能性も考えられます。さらに、3歳ですと、家族以外の人たちとの関わりもどんどん増えてきている時期になります。そもそも、人や物の名前に関心が高まり、自分も名前で呼ばれる機会、さらにはお友だち同士で名前を呼び合う機会が増える時期でもあります。親密さが増してくるに従って、呼び捨てになっていき、それが楽しくなっていることも考えられますね。

 そういったことを踏まえると、頭ごなしに「お姉ちゃん」と呼ぶように注意する前に、まずはそうしたくなった弟くんの気持ちを教えてもらうというのはいかがでしょうか?また、このような場合は、呼ばれるほうの気持ちはどうなのか、という点も気にかけたいものです。いきなり呼び捨てにされはじめたお姉ちゃんは、どのように感じているのでしょうね。名前の呼び捨てですと、親密さを感じる場合もあれば、見下されているように感じて不快に思う場合もあるように思います。それによっても対応を変えていく必要があります。

 「親族呼称」で呼び合うのか、名前で呼び合うのかについては、家族によっても考え方が異なりますし、どちらが望ましいということでも無いように思います。ただ、もし呼び捨ては嫌だという場合は、弟くん・お姉ちゃん双方の気持ちを汲みながら、落としどころを探ることになるのでしょう。相手のことを思いやること、相手の立場に立つことを考える機会にもなるかもしれません。またこれは、姉弟間の呼び方だけでなく、親子間、夫婦間にも通じることだと思います。単に他の子どもたちのまねをしているだけという可能性もありますが、いい機会ですので、ぜひ家族全体で「呼称」について話をしてみてくださいね。


POINT!
頭ごなしに叱るのではなく、弟くんがなぜ呼び捨てにしたくなったのか、呼び捨てにされてお姉ちゃんはどう感じているのか、双方の気持ちを汲み、それによって対応を変えていきましょう。


アドバイスをいただいたのは…
下山田 鮎美 先生

山形県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。現東北福祉大学健康科学部准教授、同次世代育成支援室母子保健部、保健師。2児の母であり、当事者としての視点を大切にしながら子育て支援の活動を行っている。博士(都市科学)。



  

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