スプーンやフォークの練習はいつ頃から始めればいい?
生まれて半年になる息子に離乳食を与え始めました。
もうちょっと先かなとは思うのですが、スプーンやフォークの練習はいつ頃から始めればいいのでしょうか。
どうすれば積極的にスプーンとフォークを使ってくれるようになるかや、身に付きやすい教え方も知りたいです。
6ヶ月になるお子さんがいらっしゃるのですね。6ヶ月となると、成長発達には個人差がありますが、寝返りができるようになって、視界に入るものに興味を抱いて手をなめてみたり、ガラガラなどのおもちゃを口に入れてみたり鳴らしてみたり、声を出してキャッキャッと可愛らしく笑ったりしているとっても愛おしい時期ですね。いよいよ離乳食も始まり、様々な情報の中で色々と試行錯誤しながら離乳を進めていることと思います。
さてご質問ではスプーンとフォークを積極的に使用するようになるにはどうすればよいのか、とのことですね。きっと今はお家の方に食べさせてもらっているところかと思います。もしかして、興味を持って食べ物に手を伸ばそうとしていませんか?実は、お子さんが食べ物に手を伸ばしたり、自分の手をなめたりおもちゃを口に持っていく仕草は、これからおいしいものを大好きな人と沢山食べる練習でもあるのです。こういったお子さんの姿から、スプーンとフォークで上手に食べられるようになるのには、初めの段階で「手づかみ食べ」が必要となります。自分が食べたいものからつかんだり、つかんだ時の形や感触や温度を味わったり、自分のペースで口に運ぶという食事の基礎といえます。とはいえ、衣類が汚れてしまったりダイニングが汚れてしまったり顔や体に食べ物が付着してしまったりと大人にとっては少し頑張り時なのかもしれません。しかしこういった日々の手づかみ食べの経験の繰り返しがスプーンやフォークを使って自分で食べる基礎となるので、まずは汚れても大丈夫な衣類や環境を整えて、手づかみしやすい食材や大きさの物を出すと、余裕を持ってゆったりと関われるかもしれません。
手づかみ食べに慣れてきたら、離乳食用または幼児用のスプーンやフォークを持たせてみましょう。食事の合間にスプーンやフォークを持っている手を優しく握り「ちっくんだよ」など声掛けをしながら補助をして少しずつ慣れていけると良いと思います。指先や手の発達状況も兼ねてきますので、お子さんのペースに合わせて焦らずゆっくり、そして何より楽しく取り組めるようにしていけると良いですね。
スプーンやフォークを使って自分で食べられるようになるには、時間を要します。親が頑張りすぎてしまうと、緊張感がお子さんに伝わってしまったり、逆に親がストレスに感じてしまったりしてしまいます。まずは、お子さんが食べることに対しての意欲や食欲が持てるように、1回ごとの食事を「おいしいね~」「じょうずにたべたね~」などと声を掛けながら、楽しんでおいしく食べられることが一番大切なことだと思います。
POINT!
初めの段階では「手づかみ食べ」が必要です。「手づかみ食べ」に慣れてきたらスプーンやフォークにし、声掛けしながら補助してあげてください。お子さんのペースに合わせ、焦らず楽しく取り組みましょう。
アドバイスをいただいたのは…
佐藤 朋恵 先生
国見ケ丘せんだんの杜保育園主任保育士・子育て支援担当保育士。
関連記事
子育ての悩みを相談したい方はこちらから