ままぱれ

箸の練習はいつからがいい?

2歳半になる息子がいます。
そろそろスプーンやフォークを卒業して、箸の持ち方を覚えさせたいと思っているのですが、普通は何歳くらいからできるようになるものでしょうか?
また覚えやすい教えかたや道具などがありましたら教えてください。

箸の練習はいつからがいい?



 最近では、2歳前頃から使える子ども用の補助箸も販売されていますので、早くから練習したほうがよいのかな、いつから箸の練習を始めるとよいのかな、と悩むかたも多いかもしれませんね。

 少し年代の古い調査なのですが、箸を使い始める時期について、2歳半頃や3歳頃が多いとの報告があるようです(※1)。このような報告はありますが、手や指の機能が発達してからのほうが、箸の正しい持ち方が身につきやすいと言われています。箸を持つためには、箸を持つ指をきちんと動かせることが必要で、次のようなことができるようになってきたら、箸の持ち方の練習を始めてみるとよいと思います。①鉛筆やスプーン、フォークを3本の指でしっかり持てるようになっている、②親指と人差し指で丸がつくれる、③じゃんけんのチョキができる、です。これらの動きは、親指、人差し指、中指の3本の指が器用に使いこなせるようになると、できる動きになりますね。このような動きができてくるのは、一般的には3歳半から4歳頃のことが多いですが、発達の進み具合は個人差がありますので、相談者さんのお子さんの手や指の動きをみながら箸の持ち方の準備を進めていけるとよいかと思います

 鉛筆の持ち方が上達すると箸の正しい持ち方もできるようになると言われていますので、箸を持つ練習の前に、まずは鉛筆を正しく持てるように教えてあげるとよいでしょう。鉛筆は、初めて鉛筆を使う子ども向け用で、通常の鉛筆よりも太い三角形のものが持ちやすいです。子どもにとって最初は、鉛筆を手のひら全体で握るように持つのが楽かと思います。鉛筆を使うことに慣れてきたら、親指、人差し指、中指の3本の指で鉛筆を持てるようにしていきましょう。正しい鉛筆の持ち方について、トンボ鉛筆のホームページで、動画で紹介されていますので、参考にしてみてください(※2)。鉛筆を使う際、鉛筆を持ったまま歩かないようにするなど、安全面に気をつけていただければと思います。

 次に、子どもの箸を選ぶ際のポイントをお伝えしたいと思います。箸の長さは、手首から中指の先までの長さより3cmくらい長いもので、3~4歳ですと14~15cmが標準サイズになります。また、素材としてはプラスチック製や木製のものがあります。特に後者のうち、木の素材がそのままの箸はすべりにくいため、食べ物をつかみやすいと思います。箸の形は、子ども用に考えられた様々な多角の箸(例えば、三角箸、五角箸、六角箸など)が販売されていますし、箸先も丸いものや四角いものがあります。これらのことを参考にしていただき、相談者さんのお子さんが持ちやすい箸を用意してあげられるとよいですね。子どもにとって箸で物をつまむのは難しいので、箸の使い方の練習を遊びの場面で取り入れてみましょう。例えば、スポンジを細かく切ったものを箸でつまむなど、楽しみながら練習できるとよいですね。最後に、箸を使う時は必ず座って使い、箸を持ったまま、口にくわえたままで歩かせないように、安全面に十分に気をつけてくださいね。

(※1)広沢洋子,鳥居登志子,山本潔:保育所における箸の使い方について,埼玉県立衛生短期大学紀要,15,85-91,1990.

(※2)トンボのイッポ How toえんぴつの正しい持ち方


POINT!
鉛筆の持ち方から練習を始めると、箸の持ち方も正しいものになっていくと言われています。
子ども用の箸も素材や形など色々あるので、お子さんにあったものを選べるといいですね。。


アドバイスをいただいたのは…
渥美 綾子 先生

山形県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
保健師の経験を経て、看護師・保健師の教育に携わるようになる。現東北福祉大学健康科学部講師。



  

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