ままぱれ

子どもの偏食はどうしたらいい?

離乳食もひと段落…と思ったら、食べムラが出てきてしまいました。
野菜はポタージュにすると飲んでくれますが、温野菜や味噌汁の具は握り潰して終わりです。
他のおかずやご飯はよく食べるので、野菜嫌いが始まったのかな…と心配です。
栄養面も心配なので、食べムラはどう乗り越えたらいいのでしょうか。

子どもの偏食はどうしたらいい?



 離乳食もひと段落ということからお子様の年齢は1歳以上でしょうか。お母様も話されている通りこの年齢から個性が芽生えはじめます。そのような様子は、ほぼどのお子様にも現れており成長の目安となっております。しかし、お母様からしたら、今まで食べていてくれたのにどうしてだろう、どこか体調がすぐれないのかな、など心配の要素でしかありませんね。

 まず栄養面から言えることは、ここ最近において日本で栄養失調のお子様はほぼおりません。栄養の偏りは生じてしまうかもしれませんが、成長過程に重大な問題を引き起こすほどではないと言えます。これについては母子健康手帳などに記載されている成長曲線、特に身長の成長具合と合わせてご確認していただけると良いと思います。一重に食べムラというと良いイメージではありませんが、個々の成長で出現する行為と思っていただけると少しは心が軽くなるかと思います。他のおかずやご飯は食べておられ、ポタージュ類は食べられるのであれば、その延長でシチュー・カレー(具材は細かめ)も食べられそうですし、もしかしたら、野菜の切り方を変化させても良いかもしれません。保育園のこども達もイチョウ切や半月切よりも千切りや短冊切の方が食べやすいようでよく食べます。大人は野菜を食べる時、前歯で切断し舌で硬さや大きさを確認し、奥歯ですり潰して飲み込みますが、お子様は大体2歳半くらいにならないと奥歯が生え揃う事ができないため、硬い物や繊維質の多いものはとても苦手です(あまり細かすぎると丸のみになるので注意してください)。大人のように体に必要だから食べなければならないという事や野菜本来の美味しさを理解する事はとても難しく、成長とともに理解し好んで食べられるようになるようです(野菜の種類によっては初めから食べやすい物と食べにくい物とあるようです)。

 最後に食べる時に大切な事は、“お腹がすいていること”と“楽しくみんなで食べられること”です。最近はお腹がすくという感覚(常に満たされている)や家族で一緒に食べることが少ない(孤食)事が増えています。お食事を家族で楽しく食べるのが一番のごちそうです。


アドバイスをいただいたのは…
石倉 真理香 先生

国見ケ丘せんだんの杜保育園子育て支援センター担当・保育士。
3姉妹の母。

丹野 紀子 先生

国見ケ丘せんだんの杜保育園保育園管理栄養士保育士。



  

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