娘のイヤイヤ期をどう乗り越えればいい?
1歳半になった娘のイヤイヤ期が始まったようです。ちょっと前まであんなに素直だったのに何が気に入らないのかしら…と悲しくなったりイライラしたり。
おうちの中だけならいいのですが、お出かけ先だと本当に困ります。イヤイヤ期をできだけ怒らず乗り越える方法があったら教えてください。
いよいよ、イヤイヤ期が始まったのですね。イヤイヤ期は自我の芽生えの始まりで、お子さんがしっかりと成長している証拠です。赤ちゃんのころはお母さんと一心同体で、着替えや遊び、お出かけの場所など、全てお母さんの意思で一日を過ごしていたかと思います。しかし、1歳半あたりから、お母さんの思う通りにはなかなかいかなくなり、自分の意思をイヤイヤアピールで伝えてくる姿が見られるようになってきます。お子さんの性格によって、時期やイヤイヤの出方は様々なようですが、これが「自分が一人の人間である」と認識する自我の芽生えの時期です。保育士は「赤ちゃんだった子がイヤイヤするようになったのね~」とまずは成長を喜びます。保育士が大切にしている事は気持ちを尊重して受け止め、向き合い方の工夫をする事です。 例えば、「オムツを履きたくない!」のイヤイヤの場合の保育士の対応は、「オムツは履きたくないのね」とまず気持ちを受け止めます。ここからが対応の工夫です。「こっちの可愛いのと、こっちのかっこいいの、どっちにする?」「○○ちゃんのオムツ、自分でとってこれるかな」など、自分で考えて自分で決める事を大切にし、自分でしてみる意欲を掻き立てるような関りを行い、上手に自分でできた時は沢山褒める様にしています。その様な対応を繰り返していく中で、大好きな人に受け止めてもらえたという安心感と、私は私で良いんだという自己肯定感、そしてもっと挑戦してみようという意欲が生まれます。
ただ、気持ちを尊重することは大変重要な事ですが、「イヤイヤ」と「わがまま」の区別と、「してはいけないこと」については一貫性を持って伝えることも大切です。
自我の芽生えのイヤイヤ期は第一次反抗期と言われ、関わり方に悩む声も多く聞かれます。イライラした時など気持ちに余裕のない時は、無理をせず周りの人や、子育て支援センターに助けを求めたり、お子さんと離れる時間を持って息抜きする事も時には必要です。イヤイヤ期は身体と言葉の発達とともに徐々に落ち着いていきますので、今しか見られない姿を大切にしてお子さんに寄り添って関わって頂ければと思います。
アドバイスをいただいたのは…
佐藤 朋恵 先生
国見ケ丘せんだんの杜保育園主任保育士。子育て支援センター担当。2児の母。
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