子どものお小遣い、何歳からあげればいい?
子どもが4月から小学生になります。
そろそろお小遣いのことを考えたいのですが、普通は何歳くらいからあげているのでしょうか。
ママ友と話したら「うちはお手伝いしたら」とか「必要な時にあげている」という声もありました。
お金の大切さや使い方を覚えてほしいのですが、どういう与え方がいいのでしょうか。
4月から小学生になるお子さんとのこと、お子さんの成長を考えるとそろそろお小遣いのことも考えたい時期でもありますね。どのようにするとよいか一緒に考えてみたいと思います。
子どものお小遣いに関する調査(※1)では、小学生低学年では約7割がお小遣いをもらっていると回答しています。そのうち低学年では、「ときどき」もらっているとの回答が6割弱で最も多く、週ごとや月ごとなど定期的にもらっているとの回答が3割弱と言われています。
また、子どもの発達面から見ると、5・6歳の年長さんになるとお金の概念が理解できるようになる時期となります。この頃のお子さんの様子を見ているとお店屋さんごっこをしている様子が見られる時があります。これは、お子さんが「お金というものがあって、物を手に入れるにはお金が必要なんだ」と理解しているということになります。そのため、お金の大切さを教えていくには、お金を理解できるようになったこれからの時期が大切です。一方で、お金の概念はあるものの、お金を計算したり、計画的に使ったりというのはまだまだ難しい時期でもあります。そのため、お子さんの状況に合わせてお小遣いを考えていくことが必要になります。
はじめに、お小遣いをあげることのメリット・デメリットを考えてみたいと思います。メリットとしては、一番はお金の大切さ、金銭感覚がわかるということがありますね。また、年齢が上がってくると計画的に考える力も身についてきます。一方のデメリットとしては、お金の貸し借りのトラブルなどが挙げられます。そのため、事前にお金の渡し方と使い方のルールを決めておくことが重要になります。次に、ルール決めのポイントをご紹介したいと思います。ポイントの1つ目は、お小遣いを渡すタイミングを決めておくことです。月ごとや週ごとの定額制にするのか、お出掛けの時など必要なタイミングで渡すのか、お手伝いをしたらあげるなどのご褒美としてあげるのかを決めておきましょう。ポイントの2つ目は、お小遣いでまかなう範囲を決めておくことです。例えば、自分の好きなものはお小遣い、学校や日常生活で必要なものは親御さんが支払うなど決めておくとよいと思います。他には、お友達との貸し借りはしない、足りなくなっても安易に追加であげないなども話し合っておくとよいですね。低学年のうちは自己管理がまだまだ難しい時期ですので、少額から始めたり、渡すタイミングを小まめにして週ごとにするのもよいかと思います。
最後になりますが、お小遣いの考え方は、お住まいの地域やご家庭の考え方で様々あると思います。そのため、お子さんとよく話し合って、ご家庭に合った方法で決めていくことが大切です。さらに、お子さんとお小遣いについて話し合うという経験自体が、お子さんの成長を促していきます。是非、お子さんとの話し合いの時間も大切にしていただければと思います。
(※1)金融広報中央委員会:子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度
POINT!
定額制か報酬制かはもちろん、お小遣いでまかなう範囲を決め、貸し借りはせず、足りなくなっても安易に追加しないなど、事前にお金の渡し方と使い方のルールを決めて話し合っておくとよいですね。
アドバイスをいただいたのは…
佐藤 晃子 先生
青森県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
現東北福祉大学健康科学部助教。2児の母。
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