ままぱれ

気に入らないとすぐに手を出してしまう息子が心配…

5歳の息子は、何か気に入らない事があると、言葉よりも先に手が出てしまいます。
小さい頃からそうだったのですが、成長すればコミュニケーションが取れるようになるかなと思っていたのにあまり変わりません。
来年小学校に上がってもこのままだと、乱暴な子と思われそうで不安です。どうしたらいいのでしょうか。

気に入らないとすぐに手を出してしまう息子が心配…



  お子さんが何か気にいらないことがあると、言葉よりも先に手がでてしまうのですね。お子さんの様子をよく見ていらっしゃるなと感じました。親御さんとしては、お友達にけがをさせてしまうのではないか、など、心配になりますよね。どのような対応をするとよいのか、一緒に考えてみたいと思います。

 親御さんもご存じかと思いますが、子どもは、自分の気持ちや要求を、うまく言葉で表現できないために、そのイライラや葛藤が「叩く」という行動にあらわれてしまう場合があります。また、言葉自体は知っていても、その言葉が自分の気持ちを適切に表現する言葉なのかどうかがまだわからないということもあります。そのため、気持ちを表現する手段として、つい手が出てしまうことがあるのですね。さらに、自分としては言葉でお友達に伝えているつもりなのに、お友達になかなか伝わらなくて、つい手がでてしまうということもあります。

 それでは、お子さんにどのような対応をしていくとよいかを考えてみたいと思います。まずは、「どうして叩いてしまったの?」などと、手がでてしまったことの理由を聞いてみましょう。お子さんがうまく説明できないときや、「どうして叩いてしまったのか、よくわからない」というようなときには、お子さんの気持ちを想像して、「おもちゃを取られてしまって、イヤだったんだね」「一緒にあそびたかったんだね」など、お子さんの気持ちを代弁してあげるとよいでしょう。大人が感情に任せて叱ると、お子さんがうまく心の整理ができなくなってしまいますので、穏やかに、落ち着いて対応するよう、心がけましょう。また、どのような原因があったとしても、「叩くことはしてはいけないこと」であることを伝えましょう。5~6歳頃になってくると、大人から注意された時に、「大人から注意されたから悪いことだ」という考え方から、「なぜそれが悪いことなのか」を理解して、自分で判断していくことが少しずつできるようになります。そのため、「叩かれたお友達は痛いんだよ」「叩かれたお友達は悲しい気持ちになるんだよ」など、叩くことがいけない理由や叩かれたお友達の気持ちを伝えていくことで、なぜ叩いていけないのかを考えられるようになります。他にも、自分の気持ちや、お友だちにしてほしいことが、うまく言葉で伝えられずに叩いてしまった場合には、「こういうときには『貸して』っていうんだよ。」「今度からは叩かないで『一緒に遊ぼう』って言おうね。」などと、叩かなくてもよい方法を教えてあげましょう。そうすることで、どのような言葉をつかって、お友達に接していけばよいのかの対応方法を身につけることができるようなっていきます。最後に、すでにされているかしれませんが、心配なときには、保育園や幼稚園の先生、かかりつけの小児科、地域の保健センターにお子さんの対応を相談していただくのもよいと思います。


アドバイスをいただいたのは…
渥美 綾子 先生

山形県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
現東北福祉大学健康科学部講師、1児の母。



  

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