ままぱれ

子どもの紫外線対策を教えてください

1歳の娘と7歳の息子がいます。
今年は外でマスクを外して思いっきり遊ばせたいし、キャンプにも出かけようと考えています。
もうだいぶ紫外線も強いなと感じているのですが、これからの紫外線対策を教えてください。
特に1歳の娘のほうは、もう日焼け止めを使っても肌は大丈夫でしょうか。

子どもの紫外線対策を教えてください



 コロナ禍で、お子さんには様々な我慢をさせることが多かったと思いますので、お子さんたちにはマスクを外して思いっきり遊んでほしいなと願っております。Mさんのおっしゃるように紫外線がだいぶ強くなってきていますので、お子さんの紫外線対策についてお伝えしたいと思います。

 はじめに、紫外線からお子さんの皮膚を守る理由をお伝えします。紫外線は1年の中で4月から9月に強くなります。お子さんの皮膚は大人の半分ほどの薄さであるため、さまざまな異物が皮膚の中に入るのを防いだり体の中の水分の蒸発を防いだりする機能(「皮膚のバリア機能」といいます)が弱いという特徴があります。紫外線をたくさん浴びると皮膚のバリア機能が下がり、肌の乾燥や肌荒れ、かゆみやヒリヒリとした痛み、ひどくなると水ぶくれができてしまいます。お子さんの皮膚はバリア機能が弱く、このような状態になりやすいため、紫外線対策をしっかり行っていくとよいですね。

 次に、紫外線対策をお伝えしたいと思います。まずは、「時間帯を工夫する」です。1日のうちで紫外線が強いのは午前10時から午後2時頃までで、早朝や夕方は弱くなります。屋外での活動は、なるべく紫外線の弱い時間帯に行い、強い時間帯に屋外で活動する場合には、紫外線対策を適切に行いましょう。曇りの日でも晴れの日の80%以上の紫外線がでているので、紫外線対策は必要です。次に「帽子や服で皮膚を覆う」です。つばの広い帽子をかぶせ、襟がついている洋服にする、紫外線をなるべく通さない目の詰まった素材(木綿やポリエステルと木綿の混紡素材のもの)の洋服を選ぶとよいでしょう。また白や淡い色の洋服は紫外線を反射しやすいので、洋服の色も考えてみるとよいですね。最近は、紫外線カットのパーカー等も販売されていますので、そのような洋服を着せるのもお勧めです。

 最後に「日焼け止めを塗る」です。日焼け止めは、生後6か月頃から使用できます。ベビー用や子ども用として販売されており、低刺激性と書いてあるものを選びましょう。防御指数は、日常の生活ではSPF15~20、PA++、海や山ではSPF20~40、PA++~+++を目安にしましょう。日焼け止めはたっぷり塗らないと効果が得られません。塗る量は、顔ではクリームならパール粒大(7~8mm大)、液なら1円玉大を手のひらに取って塗り伸ばし、同じ量でもう一度重ね塗りしてください。 腕や足には表と裏に1本ずつ直線を描くようにつけてから、手のひらでらせんを描くように均一にムラなく伸ばしてください。お子さんは汗をかきやすく汗で日焼け止めが流れたり、汗をタオル等で拭いたりすることで落ちてしまいますので、2~3時間おきに塗り直しましょう。使用後はきちんと洗い落とすことも大切です。子ども用の日焼け止めは一般のボディーソープで落とせるものがほとんどですが、日焼け止めの説明書を確認してください。夏場でも肌の保湿を忘れずに行い、皮膚のうるおいを保っていけるとよいですね。


POINT!
まずは紫外線の弱い時間帯に屋外の活動を行うようにしましょう。帽子や服で皮膚を覆うのも大切です。目の詰まったものや洋服の色も工夫してみてください。日焼け止めは生後6か月から使用できます。まずはたっぷり塗って、汗をかいて落ちたらこまめに塗り直してください。


アドバイスをいただいたのは…
渥美 綾子 先生

山形県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
保健師の経験を経て、看護師・保健師の教育に携わるようになる。
現東北福祉大学健康科学部准教授。



  

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