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小学2年生の息子の忘れ物が多くて困っています…

小学2年生の息子の忘れ物が多くて困っています。
毎日の教科書やノートもどれかは忘れるし、学校からのプリントも出し忘れるので、特別に用意しなければならないものも持って行けないことがあります。
自分が困るだけでなく、クラスのみんなにも迷惑をかけていると思うのですが、何かいい方法はないでしょうか。

小学2年生の息子の忘れ物が多くて困っています…



 忘れ物をなくす方法の一つとして、まず、お子さんと一緒に「学校から帰ってきたらやることリスト」を作ってみてはいかがでしょうか。その中で、次の日の学校の準備や、お便りを出すタイミング等をお子さん主体で話し合ってみましょう。ここでは、頭で考えたり言葉で話したりするだけでなく、文字にして見える形に書き出すこと、そしてそれをお子さんが良く目にする所に貼っておくことがポイントです。また、人から一方的に強いられた方法では長続きしない可能性がありますので、まずはお子さん自身がいつしようと考えているかを聴いてみましょう。とはいえ、漠然と「いつどうする?」と聞かれても、何をどう考えたら良いか答えに困ってしまう場合もあります。そんな時は親御さんから選択肢を示すのも一つです。その際も、例えば「前日に準備をしておかないと忘れ物をするから」等とネガティブな理由を添えるより、「前日のうちに学校の準備をしておくと朝慌てずにすむから」「お便りを早めに見せてもらうと、図工で必要な物も前もって用意しやすいから」等と、メリットを添えたうえで、選択肢を提案してみましょう。

 加えて、教科書とノートは必ずセットにして決まった場所にしまう等、普段の物の位置や整理の仕方についても、お子さんが準備しやすい方法を考えてみましょう。連絡帳やお便りについては、例えば、玄関に箱を用意して学校から帰ったらすぐにそこへ入れる、また、その箱に「〇×カード」を用意しておいて、おたよりがない時は「×」カードを、ある時は「〇」カードと一緒におたよりを入れる、といった方法も良いかもしれません。ひと手間かかりますが、可視化することで「あ、お便りすぐに出すんだっけ」とお子さんが自分で気づいたり、意識することに繋がる可能性があります。

 もし、お子さんが主体的に決めた方法でうまくいかなかったとしても、「自分で決めたことなのに何でちゃんとできないの」と咎めるより、何がうまくいかなかったか、どんな方法ならうまくできそうか、再度練り直すことを繰り返してみましょう。そうすることで「忘れ物をなくそう」という取り組みを通して、試行錯誤力を養うことにも繋がります。

 「忘れ物をして困った経験をすれば、自発的に準備をするようになるだろう」という考え方もあります。しかし、低学年のお子さんの場合、お子さんにとって一番合う忘れ物防止策がみつかり、習慣として身につくまで、Kさんが声がけや最終チェックなどのサポートをなさることは、悪いことではありません。また、お子さんなりに気ぜわしい毎日の中で、すぐに忘れ物が「0」になるというのは難しいかもしれません。しかし、忘れ物を減らそう、変わろうとしている姿が少しでも見られた時は、それを認める言葉をかけてあげてください。頑張りを認めてもらうことがお子さんの励みに繋がりますので、焦らずにお子さんの成長を楽しみにしていてくださいね。


アドバイスをいただいたのは…
高野 亜紀子 先生

青森県出身。専門は子ども学。社会福祉士。
現東北福祉大学総合福祉学部准教授。
2児の母としての経験を生かしながら、子育て支援、保護者支援、保育者養成に関する実践・研究活動を行っている。



  

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