ままぱれ

集中力が続かない子に対する気持ちの対処方

小学1年生の娘についてです。
ほかのことに気をとられ易く、大事な事を聞き逃すと先生から指摘がありました。どうしたら集中したり、場面の切り替えができるようになるでしょう。
また、自己肯定感が大切、怒りは6秒我慢など頭ではわかるのですが、怒ったときのお互いの気持ちの対処方法を知りたいです。

集中力が続かない子に対する気持ちの対処方



 せっかくの夏休み、お子さんに夏休みらしい体験をさせてあげたいですよね。厚生労働省によると、2021年の 小学校1年生の娘さんがいらっしゃるのですね。小学校1年生になると、今まで過ごしてきた生活習慣や周囲の環境ががらりと変わり、習慣付くまでは保護者の方の寄り添いが大きな支えとなる時期ですね。

 ほかのことに気をとられ易く、大事な事を聞き逃すとのご指摘があったとのことですが、保護者の方にとっては今後について学習面や生活面について大変不安になっているのではないかと思います。まず第一に必要な事は、一番お子さんの事を理解している保護者の方が、毎日生活や学習の様子を見ている先生に相談してみることだと思います。普段の様子をより細かく聞くことができ、お子さんに合った支援の方法を学校や家庭で取り組む事ができるのではと思います。

 保育園での関わり方をいくつか紹介します。集中をしてもらいたい時は、何に気を取られているのかを観察するとともに、気を取られているものを見えないように隠したり、周囲の環境をシンプルにして、取り組むべきものに視点が行くようにするなどの支援をします。また切り替えを促す場合は、見通しを持って過ごせるようにあらかじめ生活の流れを伝えたり、次の活動に期待が持てるような声掛けを行ったりしています。しかし、いずれもお子さんの性格や思いに寄り添い、何に興味関心を持っているのか、どのような関わりを行うと過ごしやすいのか保護者の方々と話をして、保育士同士で検討をして、一人ひとりに寄り添った関わりで支援を行っています。

 「怒り」についてですが、学校からの指摘を受けて、普段のお子さんの様子を見てイライラする場面もあるかと思います。ただ、一番困っているのはお子さんなのかもしれません。 お子さんが気を取られている何か、興味を持っている何かに注目してみるのも、怒りを落ち着かせるものの一つだと思います。保護者の方も同じ方向を見て、お子さんの気持ちに寄り添い受け止めるだけでも、お子さんにとっては「私はありのままの私で良いんだな」と自己肯定感を育むことができると思います。さらには興味、関心があるものの学びが深まり、将来につながることもあるかもしれません。

 保護者の方が怒ってイライラすると、お子さんへの心理的ストレスは大変大きいものとなります。ありのままを受け止め、その子らしさを大切にして、保護者の方が寄り添い支えとなってあげてください。その上で、学校の先生と話し合いをして、お子さんに合うより良い支援方法を考えていけるといいですね。


POINT!
先生に相談して、学校と家庭でお子さんに合う支援に取り組みましょう。お子さんが気を取られるものに注目し、気持ちに寄り添うことが大事です。ありのままの、その子らしさを大切にしてあげてください。


アドバイスをいただいたのは…
佐藤 朋恵 先生

国見ケ丘せんだんの杜保育園主任保育士。特別支援コーディネーター。小学校6年生、4年生の母。



  

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