ままぱれ

来年小学校に入学する娘が、なかなかひらがなを覚えようとしません

皆さんのご家庭では、どうやって楽しく勉強しているんでしょうか。
来年小学校に入学する娘が、なかなかひらがなを覚えようとしません。
自分の名前や、一部のひらがなは読み書きできますが、やる気を出してくれるのはいつになるのやら…。
やる気スイッチの場所と勉強法が知りたいです。

ひらがなを覚えようとしない娘



 娘さんのお友だちで、ひらがなの読み書きが進んでいるお子さんがいらっしゃると、焦ったり不安に思うことがあるかもしれません。そこでまず、来年小学校への入学を控えた6歳児の発達の特徴をみてみましょう。

  

 6歳児は、体の機能が発達し、全身運動が活発になるとともに、創造力や探求心が増し、「こうしたい」「こんな風に行動してみたい」という意欲や、自分自身の意思が強くなってくる年齢でもあります。言葉も達者になってきて、大人顔負けの言動が見られるようになるとともに、身の回りの文字や記号にも関心がわいてきます。そのため、大人をまねして、実際に文字を使ってお友だちに手紙を書くことに興味が向いてくるお子さんもいらっしゃいます。

 けれど、文字や記号に関心がわいてくるとはいえ、本格的にひらがなを「勉強」し、文章として使いこなせるようになるのは、小学校に入学してからがほとんどです。そのため、決して娘さんのひらがなの習得が遅れているわけではありませんので、その点はご安心くださいね。

 また、今は「遊び」を通した学びの中から身体能力を伸ばしたり、創造力や社会性等を養うことが何より大事な時期(幼児期)ですが、小学校へ入学すると、それらを「授業」や勉強の機会を通した学びの中から身につけていくように、環境そのものも変わります。お子さん自身が勉強中心の環境に身をおき、周りのお子さんと互いに影響を与えあうことで、読み書きに益々興味をもったり、必然的に取り組む時期が来ますので、今は焦らずに見守っていても大丈夫ですよ。

 とはいえ、もし、小学校に入る前にもう少し読み書きに興味が持てたら…、ということでしたら、「勉強」として教えるよりも、かるたを使って一緒に楽しく遊んでみたり、親御さんがお子さんにお手紙を書いて、郵便やさんごっこをしてみるなど、「遊び」を通して楽しみながら伝えてみてはいかがでしょうか。かるたは、「勝ちたい」という気持ちが文字を覚えたいというやる気につながります。手紙は、最初からお子さんに書くことを強いるより、まずは相談者さんがお子さんの良さや生まれてきてくれて嬉しかったことなどを伝える手紙を書くことで、お子さんが手紙を受け取る喜びを感じられると良いでしょう。お子さん自身の中で、手紙をもらって嬉しかったことを伝えたい、返事を書きたいという気持ちが自発的に芽生えることが、文字を書こう、書き方を教えてほしい、というやる気につながります。また、これからの季節でしたら、祖父母宛の年賀状を一緒に書いてみることも良いきっかけになるかもしれません。

 「勉強」という形でずっと座って取り組むには、まだお子さんの年齢的に集中力が続かないということもありますので、遊びや日常の何気ないやり取りを通して興味がもてるよう、お試しになってみてください。


POINT!
「遊び」を通した学びかたをしてみてはいかがでしょうか。この年齢でひらがななどの「勉強」をしないのは、決して習得の遅れではありません。たとえば「勉強」よりも「遊び」としてかるたをしたり手紙を書きあい、日常にひらがなへの関心を持たせてあげてみてください。


アドバイスをいただいたのは…
高野 亜紀子 先生

青森県出身。専門は子ども学。社会福祉士。
現東北福祉大学総合福祉学部准教授。
2児の母としての経験を生かしながら、子育て支援、保護者支援、保育者養成に関する実践・研究活動を行っている。



  

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