娘が仕上げ磨きをさせてくれない
2歳半の娘の仕上げ歯磨きの仕方を教えてください。仕上げ歯磨きはパパである私の役目なのですが、どうしたら娘が素直にパパに仕上げ歯磨きさせてくれるか悩んでいます。
思い通りにいかず、1日くらい歯磨きしなくても…と思いますが、娘のことを思うとそういうわけにもいかず、仕事中まで考えてしまいます。アドバイスをお願いします。
2歳半は自己主張がはっきりしてきて、歯磨き以外でも苦労することが多いですよね。特に歯の仕上げ磨きは苦手なお子さんが多く、大変だと感じる親御さんは多いかと思います。
2歳半から3歳頃は、乳歯が生えそろう時期でもありますので、仕上げ磨きが大切な時期です。質問者さんのご家庭では、仕上げ歯磨きがパパの役目とのことですので、お子さんの歯を守るためにも、ママにとってもパパの協力は大助かりですね。
お子さんが仕上げ磨きを嫌がる理由を考えてみると、その1つに子どもが怖いと感じることが考えられます。お子さんが怖い、やりたくないと感じるとイヤイヤという言動につながります。そのため、お子さんが仕上げ磨きを少しでも楽しめるように工夫することがポイントになります。お気に入りの歯ブラシや歯磨き粉を一緒に選んだり、パパも一緒に歯磨きをしたり、お子さんが好きな歌を聞きながら行うのもいいですね。手鏡で一緒に自分の口の中を見ながら磨くのも1つです。怖いという気持ちを忘れて自分の口の中に集中できるようです。タイミングを見つけるのもポイントで、眠い時や機嫌が悪い時に行うとますます嫌いになりますので、食後のリラックスタイムなどにしてしまうのも良いかと思います。また、パパが真剣に仕上げ磨きをしようとする顔が、お子さんにとっては怖く見えることもあるかもしれません。笑顔で楽しそうに始めることも大切です。
また、少しでもヒントになればと思いますので、仕上げ磨きの基本的な方法についてもご紹介します。まず、歯ブラシの握り方は、鉛筆を持つような握り方がおすすめです。パパは思った以上に力が入っていることもありますので、この鉛筆握りですと余分な力が入りにくいためおすすめです。動かし方は、歯ブラシの毛先を歯の面にまっすぐあてて5~10mm程度小刻みに動かします。仕上げ磨きの姿勢は、ひざまくらであおむけに寝かせます。嫌がる場合は横抱きでもいいですね。磨き方のコツとしては、まず上の前歯を磨く時は、上唇と上の歯茎をつなぐスジ(上唇小帯)に歯ブラシがあたると痛いと感じやすいため、このスジを反対の指で優しく隠しながら磨くのがポイントです。奥歯を磨く時は、口を大きく開けすぎると歯ブラシが入りにくくなり、子どもも嫌がるため、軽く口を開ける程度の方が良いですね。下の奥歯の内側を磨く時は、舌がじゃまになるため、舌の下に歯ブラシを入れるか、「あー」と声を出してもらうと舌が下がって磨きやすくなります。また、全ての歯を丁寧に磨けるのは理想ですが、難しい時は、汚れがたまりやすい上の前歯の裏や歯と歯の間、奥歯の溝を丁寧に磨くように心がけると良いでしょう。
お仕事もあって大変かと思いますが、この時期を根気よく、楽しく関わっていくことで、これからのお子さんの大切な歯を守ることにつながります。パパならではの歯磨きでお子さんの成長を一緒に見守っていけると良いですね。
POINT!
眠いときや機嫌が悪い時は避け、お子さんが怖いと感じないよう、少しでも楽しめる工夫をしましょう。パパは自分で思ってるより力が強いこともあるので、仕上げ磨きの基本やコツを覚えるのもポイントです。
アドバイスをいただいたのは…
佐藤 晃子 先生
青森県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。 現東北福祉大学健康科学部助教、同次世代育成支援室 母子保健部、保健師。2児の母。
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