ままぱれ

子どもの感染予防の仕方について

子どもの感染予防の仕方について教えてください。
我が家の3歳の子どもは、手洗い好きなので積極的にしてくれるのですが、うがいがまだ上手にできません。
うがいは何歳ごろからできるのが普通なのでしょうか?また、3歳の子どもにはどう教えれば上達するのでしょうか?

子どもの感染予防の仕方について



 お子さんの感染予防についてのご相談ですね。手洗いが好きとのこと。お子さんにとって、最も感染予防方法として大切なのは手洗いですので、積極的にしてくれると親としてもほっとしますね。うがいが上手にできるようになると、さらに予防効果が得られるようになりますので、練習の方法について一緒に考えてみたいと思います。

 さて、ご存じのとおり「ブクブクうがい」と「ガラガラうがい」がありますね。これらは、どちらもお子さんのお口の機能の発達と関係しています。たとえば3歳のお子さんですと、「ブクブクうがい」であれば約50%、「ガラガラうがい」ですと25%ができると言われています。ですので、練習するとすれば、まず「ブクブクうがい」から始めるのがよいでしょう。そして、練習をしていく際には、まず親御さん自身が「ブクブクうがい」の時のお口の動きを復習することをお勧めします。たとえば、「水を口の中に含む」「水を口の中にためる」「左右のほほを交互に動かしてブクブクする」「口の中の水を吐き出す」という行程が想像されますね。お子さんは、これらの段階を追って練習していくことになります。

練習を行う際は、まず「ブクブクうがいの効果」等をお話するなどして、お子さんのやる気を引き出すこと、大人が楽しく「ブクブクうがい」に取り組んでいる様子を見せることから出発してみてください。そしてぜひモデルとなって一緒にやってみましょう。まずは「水を口の中に含む」ことができたら褒める、つぎに「水を口の中にためる」ことができたら褒めるというようにすると、できるようになったことがうれしくなり、楽しく練習ができるのではと思います。また、もしかしたら「ほほを交互に動かす」が最難関かもしれません。もし、声がけと見本だけで難しい場合は、片方ずつほほを触ってあげて、交互に動かす感覚をつかむお手伝いをしてみてください。そして、全行程ができるようになったら、一緒に楽しくうがいをし、「あーすっきりした」と心地よい感触を共有できたらいいですね。


POINT!
今回は、うがいの練習についてのコツをお伝えしましたが、3歳ごろのお子さんは、うがい以外にも「できるようになりたい」ことがたくさんありますね。一気にできるようになることもあれば、そうでないこともあるように思います。たとえ順調にできなかったとしても、小さなステップを超えていく体験が増えると、いつの間にかできるようになり、家族でそのうれしさを実感できるようになることでしょう。ぜひそのプロセスも楽しみながら、うがいの練習に取り組んでみてくださいね。


アドバイスをいただいたのは…
下山田 鮎美 先生

山形県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
現東北福祉大学健康科学部准教授、同次世代育成支援室母子保健部、保健師。
2児の母であり、当事者としての視点を大切にしながら子育て支援の活動を行っている。博士(都市科学)。



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