しちかしゅ暮らし~ないもの自慢の町~『七ヶ宿移住のススメ 仕事編』
七ヶ宿移住のススメ 仕事編
働き方に制約がない!
自然豊かな場所に移住したくても、仕事はあるの?暮らしていけるの?という現実的な問題が。
起業や新規就農者への支援はもちろん、これからはリモートワークもありの時代。
あなたは、家族は、どんな風に暮らしたいですか?
移住されて個人事業主として働く
井上さんご夫妻に聞きました!
神奈川県川崎市から移住した 井上さんご家族
~七ヶ宿に来て出会った~
山の恵みをいただく炭焼きという生業
私たちは地域おこし協力隊として、5年前に七ヶ宿に来ました。神奈川にいた頃はお互い仕事がとても忙しく、私自身自然の中で仕事がしたかったのと、晩ごはんに家族が揃っているような生活がしたいと思っていました。各地の協力隊を検討して、七ヶ宿でインターンとして農家さんの仕事などを見て回ったのですが、皆さんとても実直で、その人柄に魅かれたことも大きかったですね。
協力隊では米作りや果樹栽培など、様々な分野の生産者に出会い、お話を伺ったり、お仕事をさせて頂いたりしました。その中で、林業に携わる町の方からご紹介頂いたのが、炭焼きの師匠です。その実直なものづくりに一目で惚れ込み、これがやりたい!と強く思いました。炭の美しさに魅かれたことが一番ですが、今年88歳の師匠は町にいると普通のおじいちゃんなんですが、山に入ると背筋が伸びて、その作業がとてもかっこいいんです。昔は炭焼きが盛んだったのですが、皆さん高齢になられて、今は私を含めて何名かくらいです。もちろんすべて七ヶ宿の木を使っています。炭焼きの仕事は季節によって木の状態が違うので、毎回試行錯誤を重ねないといい炭ができないところが面白く魅力的です。
独立して3年、やっと軌道に乗ってきました。販路をどう大きくしていくかが課題でしたが、七ヶ宿町は宮城山形福島の繋がる部分に位置し、道の良い国道も通っています。様々な都市部へ行き来ができるため、あちこちに通って少しずつ販路を広げていくことができました。ネット販売もありますし、何よりここには師匠もいますし、炭焼きはここでなければできませんから。これからリモートワークなどで移住される方もいるかと思いますが、ぜひ閉じこもらずに、地域の人たちに入っていく暮らしをして、七ヶ宿の良さ、楽しさを見つけてほしいですね。
~多種多彩な植物と気候条件~
ドライフラワーを始めて気づいた“地の利”
ドライフラワーに出会ったのは4年前。あるイベントのワークショップで紫陽花のドライフラワーを使ったリース作りをやりました。紫陽花のドライフラワーを見たのが初めてだったのですが、こんなにきれいなんだと感動したのが一番のきっかけでした。私たちは2年で協力隊から卒業することになったのですが、自分は何をやろうか考え、観賞用の炭にドライフラワーをアレンジすることにしました。最初はそれを販売し、1年後くらいからスワッグという花束型のものを作り始め、去年からはリースやアレンジメントも作っています。
ドライフラワーは北海道や長野が有名なのですが、七ヶ宿の比較的冷涼で寒暖差が激しい気候的条件がそれにとても近いんです。乾燥だけでなく、植物が育つ環境も合っているようです。始めてみて分かったのですが、採取できる植物の種類もすごく多くて、ドライフラワーをやりたい人にとって七ヶ宿はとてもいい場所です。
移住してきた時は不安でしたが、だんだん繋がりが増えて「ああ、ここがホームだな」と思えるようになりました。将来は隣に炭焼き窯のある自宅兼工房を構えたいですね。息子の悟史はもうすぐ5歳。父親がやっていることにすごく興味があるみたいで、すでに職人気質な雰囲気があります(笑)。親が仕事をしている姿を子どもに見せられる環境というのも、移住を決める時の夢でした。七ヶ宿町にはくらし研究所という移住定住相談の窓口があり、スタッフが親身にアドバイスをしてくれます。こちらをはじめとして、町の様々な方のお話を聞いてみてください。2拠点移住や少しずつ関わる形でゆっくり考えるのもありですし、自分のなかで本当に「あ、ここだ」と思えるタイミングが大事かなと思います。
宮城・山形・福島のマルシェなどにも出店しています。
出店予定はInstagramをチェック!
移住されて七ヶ宿まちづくり
株式会社 街道HOSTELおたてで働く
泉田さんに聞きました!
自然と一体となった暮らしを愛し、
この町を楽しくしたい仲間たちが揃ってきました。
七ヶ宿まちづくり株式会社 街道HOSTELおたて
泉田 敦さん(白石市から移住)
実家が隣の白石市なので、七ヶ宿ダム湖や長老湖、滑津大滝などに夫婦でよく遊びに来て、「いいところだね」という話をしていました。2年ほど前に、雑誌で紹介されていたくらし研究所のカフェに行ったら、そこで移住支援をやっていることを知り、ちょっと気になってはいたんです。仕事がホテル業だったので、七ヶ宿に住んでそういう仕事はできないだろうと思いつつ、1年後にまた遊びに行ったら、この施設がオープンするから「宿泊業経験者で引っ越してもいい人を知らない?」と言われ、僕は自分の仕事の話をしたことはなかったんですけど、「あ、僕のことだ」と思って。地域おこし協力隊で宿泊業を通した地域おこしをする仕事も面白いと思いましたし、当時の仕事で将来設計をするのは難しいと奥さんとも相談して、ここでやってみることにしました。
「街道HOSTEL おたて」は2018年11月にオープンしました。湯原地区の小学校を改築した宿泊施設です。グリーンツーリズム体験施設ということで、田植え体験ですとか、校庭から星空を見るとか、日帰りだけではできない体験を用意しています。空気が澄んで周囲に何もないので、ここの星空は凄いですよ。初年度は卒業生の方々に多く泊まっていただきました。僕の仕事はこの施設の企画・運営全般と、特に厨房での料理を担当しています。七ヶ宿の郷土料理を研究しているお母さん・おばあちゃんたちから教えてもらった「芋すり団子汁」などの郷土料理をお出ししています。
この町で一番探しやすい仕事は、第一次産業です。二次三次となると、町外に通うしかないかもしれません。ちなみに「おたて」でも現在働いてくれる人を募集中ですので、興味のある方はご連絡ください。また、コロナ禍で話題になっているリモートワークも可能ですし、町としても今後そちらに力を入れて行くようです。実際に、東京から実家に帰って仕事をしていたプログラマーがいました。実家にネット環境がないので、プログラムを作っては「Book&Cafeこ・らっしぇ」に行って送信していて不便だったそうなので、そういった環境も整備されていくようです。彼が言うには、コロナの第一波の時は出社するために電車に乗るのも嫌だったけれど、七ヶ宿くらいの人口密度や環境なら、心もフレッシュになって割と効率も良かったとのことでした。
彼はここの生まれでしたが、ここに移住を考えている人への一番のネックは人でも仕事でもなく、冬だと思います。車の運転も覚悟が必要です。ですからぜひ、一度冬に遊びに来てください。それでも「なんて素敵なところなんでしょう。」と感じるのなら、ぜひ僕たちと一緒に七ヶ宿町を盛り上げていきましょう。
運営スタッフ募集中!
宿泊施設経験者歓迎!
お問い合わせ [TEL] 0224-26-8877
無料職業紹介では求人のある町内の企業をご紹介。
新しく農業を始めたい方、新規事業の開業、既存事業の拡大にも助成制度があります。
町外通勤者応援
一定の条件のもと、町内のガソリンスタンドで利用できる給油券を支給いたします。
※七ヶ宿町内のガソリンスタンドでのみ利用できます。
産業活性化助成金
町内に事業所を構える方が対象です。新規事業の開業、既存事業の拡大に経費の2/3を上限200万円まで助成いたします。
新規就農
七ヶ宿町で農業をしたいとお考えの方には、新規就農支援金という制度もあります。一定の条件を満たせば最大で年間150万円を最長7年間支給いたします。
無料職業紹介所
七ヶ宿くらし研究所は「無料職業紹介所」として求人のある町内の企業の紹介もしています。移住を検討される方々はもちろん、町内在住の方のご相談も受け付けております。
[無料職業紹介所]
七ヶ宿くらし研究所
[TEL/FAX] 0224-26-6933
[HP] http://shichikashuku-miyagi.co.jp/
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街道HOSTELおたて [TEL] 0224-26-8877
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