反抗期に差し掛かった息子への対応の仕方
小学2年生になる長男が反抗期に差し掛かっている感じです。
親はどんな態度でいるのがベストなんでしょうか?ちょっとでもいいわけや反論をされるとイライラしてしまいます。
また、4歳の弟を冷やかしたりバカにします。お兄ちゃんは冗談のつもりでも、弟は本気で受けとめるので喧嘩が絶えません。どうしたらいいでしょうか。
毎日のように繰り返される兄弟喧嘩は悩ましいですよね。いつもきっかけは些細なこと、毎回同じパターンの繰り返し…。最初は穏やかに見守ろうとしていても、いよいよ度が過ぎてくる子どもたちにイライラしてくるものです。私も頭を悩ませている親の1人ですので、解決の糸口を一緒に探していきたいと思います。
まず小学2年生のお子さんについて考えてみたいと思います。2年生になると、学校にも慣れて活発な毎日を過ごしている頃かと思います。また、1年生も入り、学校でもお兄さんとしての意識と自信も出てきます。しかし、社会のルールや相手の気持ちがあることが分かっているものの、まだまだ自己中心的な行動が抜けきらない時期でもあります。そのため、「正しい・正しくない」ということよりも、「面白いから」「楽しいから」という理由が優先されることが多いです。弟さんを冷やかしたりするのも、お兄ちゃんとしては深い意味はなく、単純に弟さんの反応が面白いからという感じなのかもしれません。さらに、語彙も発達し、自分の考えを主張する力がグンとついてくる時期でもありますので、親御さんからの注意に対して、反論できるくらいの力がついているということになります。次に、4歳の弟さんについても考えてみたいと思います。4歳の特徴として、「勝敗を意識し、負けると悔しがる」「自我の確立によりプライドが高くなる」「自己主張が強くなり、周囲に認められたいと思うようになる」などがあります。そのため、これまで大きく問題にならなかったようなことであっても、成長とともに、本気で受け止めるようになってきたと考えることができます。お兄ちゃんは冗談のつもりでも、弟さんにとってはとても悔しい出来事であり、自分の主張もした結果、喧嘩になるという状況なのかもしれませんね。
最後に、対応方法についてご紹介したいと思います。お兄ちゃんがいいわけや反論する時は、まずは受け止めるということをお勧めします。お兄ちゃんとしては「自分の主張を伝えたい」という思いがありますので、その主張を聞いてから、弟さんの気持ちを代弁したり、アドバイスした方が良さそうです。最初から修正しようとすると、お兄ちゃんも分かってもらおうと余計に頑張ってしまうことになります。兄弟喧嘩については、「具体的なルール決め」をお勧めしたいと思います。4歳はルールがあることを分かり始める時期ですし、2年生は、社会にルールがあることは解かりますが、具体的でないと行動に結びつかない年齢です。そのため、具体的に決めることがポイントになります。例えば、「嫌がっていたらやめようね」というルールではなく、「誰かが『やめて』と言ったらやめようね」というように、実際の言葉や目に見えるサインを決めておくと良さそうです。また、危険な行為や、相手が傷つく言葉をかけた時は、その具体的な行為や言葉を注意するようにしていくと良いですね。
アドバイスをいただいたのは…
佐藤 晃子 先生
青森県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
現東北福祉大学健康科学部助教。2児の母。
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