ままぱれ

子どもが食事に集中してくれない…

2歳の息子が食事に集中せず困っています。自分で食べない、少ししか食べない、すぐに席を立ってウロウロ。
TVをつけていないと一ヶ所にとどまらないので、アニメを見ているときに食べさせることも多いです。外食でも動き回り、一口も食べないこともあります。
いつかはちゃんと食事をするのでしょうか。それとも何か問題があるのでしょうか。

子どもが食事に集中してくれない…



 一生懸命つくった食事をお子さんが食べてくれないとがっかりしますし、あまり食べてくれないと栄養はとれているのかなども心配にもなりますよね。お子さんが集中して食事にむかえない理由と対応について考えてみたいと思います。

  子どもが集中できる時間は、就学前のお子さんから小学校低学年の場合は、「年齢プラス1分程度」と言われています。2歳のお子さんですと集中できる時間は、「3分程度」ということになりますので、椅子にじっと座って食事をするのは難しいことになります。そのため、集中がきれると、食べ物で遊んでみたり、歩き回ったり、ということが起こってくるのですね。幼稚園や保育所などに行くようになり、みんなで一緒に食事をするという体験をすると、椅子に座って食事をすることが少しずつできるようになっていきます。他にも食事に関心が向かない理由として、「あまりお腹がすいていない」、「食事よりも他に楽しいことがある」というものもあるかもしれません。例えば、おやつの量が多い、家の中で過ごすことが多かったりお昼寝が長いなどであまり体を動かさないためにお腹がすかず、食べたい気持ちがわかないことがあります。また、おもちゃがお子さんの目に入るところにある、テレビがついているなどで食事に気持ちが向かないということも考えられます。

 お子さんが楽しく、少しでも食事に集中して食べることができるようになるための方法をお伝えしたいと思います。お子さんが、お腹をすかせた状態で食事の時間を迎えることができるように、おやつの時間を考えてみましょう。おやつの時間は、昼食・夕食との間隔が2~3時間あくよう調整できるとよいですね。おやつは食事の補助なので、食べる分だけをお皿に出し、おやつでお腹がいっぱいにならないようおかわりはさせないようにしましょう。次に、少しでもよいので、日中、体を動かすことを取り入れてみましょう。今は寒くなってきたので、外で遊ぶことが難しいこともありますが、お天気のよい日には散歩などができるとよいですね。

また、お子さんが食事に集中できるように、おもちゃなどは目に入るところに置かないようにする、テレビをつけないなど、環境を整えてみましょう。テレビをつけないとウロウロしはじめるかもしれませんが、「給食のうた」(※)などを歌って、「これからご飯を食べるよ」とお子さんに伝えられるとよいですね。他にも食事を楽しく食べやすくするために、簡単に手づかみで食べられるおにぎりや海苔巻きにする、先が尖っていないピックなどをさす、ランチプレートやお弁当箱に入れてだしてみるなどをすると、いつもの食事と雰囲気が変わり、お子さんが楽しんで食事ができるかもしれません。お子さんが座って食事ができたら、「おいしいね」「いっぱい食べて大きくなろうね」などと声をかけてくださいね。また、一緒に食事をする家族も笑顔でおいしそうに食べたり、「おいしいね」という気持ちをお子さんと共有することで、楽しく食事ができることにつながると思います。

(※)インターネットで「給食のうた」と検索していただくと、YouTubeなどで聴くことができます。 「給食」の部分を「ごはん」、「おやつ」に変えると、「食事」や「おやつ」の時間にも使うことができると思います。


POINT!
2歳児の集中できる時間は3分程度です。食事に関心が持てるように、おやつの時間や環境を整えましょう。
歌でご飯の時間を伝えたり、食事自体の雰囲気を変えて楽しくなるように工夫するのもいいかもしれません。


アドバイスをいただいたのは…
渥美 綾子 先生

山形県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
保健師の経験を経て、看護師・保健師の教育に携わるようになる。現東北福祉大学健康科学部講師。



  

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