最近、小学4年生の娘の元気がなく、休日は寝てばかりで心配…
最近、小学4年生の娘の元気がありません。
学校にはきちんと通っていますし、いじめられているわけでもないようなのですが、休日になるとなかなか起きてきません。
塾に通い始めたから疲れているのか、学校の勉強よりも大変なようなのでストレスなのかなとも思うのですが…どうしてあげればいいでしょうか。
「お子さんの元気がない、休日になるとなかなか起きてこない、塾が学校の勉強よりも大変なようでストレスなのかもしれない」など、お子さんの様子がいつもと違うと心配になりますよね。今回は塾の通い始めによる変化と小学4年生の成長・発達について考えてみたいと思います。
まず塾の通い始めによる変化について考えてみましょう。「塾に通い始めた」とありますが、新しい環境に慣れるまでの1~2ヶ月は、親御さんの考えているように少し疲れが出てくる時期かもしれませんね。「休日になるとなかなか起きてこない」というのも、いつもと違う環境で頑張っているぶ分、休日に少し長く眠ることで調整をしているのかもしれません。このような変化は、新しい環境や新しい先生、新しいお友達関係に慣れるために必要なことなので、どのお子さんにも多かれ少なかれ出てくることと思います。お子さん自身も、慣れるまで戸惑い悩んでいると思いますので、塾の様子や本人がどのように思っているのかをゆっくり話せる時間を作ってあげてもよいかもしれませんね。塾で勉強を続けるためには、お子さんの勉強したいという思いがとても大切です。お話をする際には、親御さんとしてはアドバイスを沢山したくなってしまうのですが、まずはお子さんの話を聞き、お子さんが将来どのようになりたいかなどについて話し合い、そこから今通っている塾の必要性を自分で考えられるように導くと、お子さんも今の塾の勉強を前向きに考えられると思います。
次に小学4年生の成長・発達についてです。よく10歳の壁といわれるように、10歳前後は心も体も大きく成長する時期かと思います。それに伴い心は大きく揺れ動きやすい反面、親と少し距離を置きたくなる子もみられるという難しさもあります。お子さんは色々自分自身で悩む力を育む時期でもあるので、親御さんとしては、そっと見守りながらも、いつでも相談できるという環境を整えていけるとお子さん自身が自分のタイミングで相談してくるかもしれませんね。また、お子さんは不安な気持ちを話すことに恥ずかしさを持つ子も見られます。そのような時には親御さんの不安な気持ちをお子さんに相談してみることで、不安な気持ちを相談しても良いのだとお子さん自身が学ぶ機会を得ることができます。そして、お子さんが不安な気持ちを話してくれた時には、その気持ちを話してくれてありがとうと伝えることで、お子さんは次に不安な気持ちがでたときにも親御さんに話しやすくなるかもしれませんね。
POINT!
塾に通うという新しい環境や人間関係で頑張っている分、睡眠で疲れを調整しているのかもしれません。10歳前後は心身ともに大きく成長し、自分で色々と悩む時期でもあります。悩みを抱え込まずに「不安な気持ちを相談してもいいんだ」と思える雰囲気作りをしてみましょう。
アドバイスをいただいたのは…
高田 昭 先生
福島県出身。専門は精神看護学。精神看護専門看護師、保健師、公認心理師。
現東北福祉大学健康科学部助教。2児の父。
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