クレーンゲームにハマりすぎる子ども。お金や時間のルールを決めたい。
一緒に買い物に行くと、小学2年生の息子はショッピングモールにあるゲームコーナーに必ず寄りたがります。小さい頃は太鼓のゲームだったのですが、最近はクレーンゲームにハマり、取れるまで何度もやりたがります。
お金の大切さも教えたいのですが、金額や時間などどんなルールを決めればいいでしょうか。
クレーンゲームが流行するようになって以降、ゲームコーナーにおいていろいろな年代の子どもたちがクレーンゲームに真剣にチャレンジしている姿を見かけるようになりましたね。遊んでいる子どもの様子を見ていると、「今回この位置で失敗したから、次はこの位置のこの角度で降ろそう」などと、子どもなりに考え、チャレンジを繰り返す良い経験にもなると感じます。一方で、取れない時の子どものがっかりした顔を見たり、何度もやりたがる子どもを諭したりするのは、付き合う親も大変です。そこで、クレーンゲームとどのように付き合っていくと良いか一緒に考えてみたいと思います。
まず、お子さんは小学2年生ということですので、成長の面から考えてみると、丁度クレーンゲームのようなゲームが益々楽しくなる時期になります。小学校低学年は身体の成長も安定し、手先の器用さが増してくる時期ですので、クレーンゲームの様に自分で操作するものはより楽しさを感じる頃かと思います。また、興味関心が高まり、自分の好きなことには熱中する時期でもあるので、手に入れたい景品を目の前にして夢中になってしまうということがよく起こります。しかし、この頃のお子さんは、物事の善し悪しについて理解と判断ができるようになる時期とも言われていますので、これから付き合い方を身に付けていくことで、成長の機会にもなりそうです。
つぎに、具体的な付き合い方について、いくつか考えてみたいと思います。まず、金額や時間のルールの決め方についてですが、最初にお子さんと話し合って決めることをお勧めします。親御さんとして譲れないラインとお子さんの希望が一致しないこともあるかもしれません。その時は、親御さんの希望について、理由も添えて伝えることで理解できるようになるかと思います。また、時間のルールについては、例えば15分などのように時間を決めるか、あるいは何回までなど、回数を決めておけると良いですね。頻度であれば、ショッピングモールに行った時に毎回できるようにするのか、週に1回や月に1回などのように期間の中での頻度を決める方法もあります。お金の大切さについては、景品と類似した物で値段を一緒に確認するのも1つの方法です。そして、その金額をお子さんの身近なご飯やおやつなどで比較して教えてあげるのも良いと思います。また、お金には限りがあること、取れないこともある、ということも事前に約束しておけると良いですね。
最後に、お子さんが取れなかった時の対応についてご紹介します。お子さんが泣いたり、悔しがったりすることは気持ちを吐き出すためには必要なことと言われています。そのため、そのような時は無理に泣き止ませたり、注意したりするのではなく、まずはお子さんの悔しい気持ちを受け止めてあげると良いですね。そのことで、お子さんは安心して気持ちを落ち着けることができるようになり、気持ちを切り替えられるようになると思います。
アドバイスをいただいたのは…
佐藤 晃子 先生
青森県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
現東北福祉大学健康科学部助教、保健師。2児の母。
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