ままぱれ

食べ物をあまり噛まずに丸呑みする1歳児。どう教えたら効果がある?

子どものごはんの食べ方が気になっています。
1歳の娘は毎日ごはんをたくさん食べてくれるのですが、あまり噛まずに丸呑みする傾向があります。
私たちが目の前で口を動かしてみせたり、「あむあむしてー」と何度も声をかけますが、あまり効果がありません。何かいい教え方はないでしょうか。

丸呑みする1歳児



 お子さんは、お家の方のごはんが大好きでモリモリと食べてくれるのですね。きっと、心を込めて作ってくれたおいしいごはんに大満足なのでしょうね。さて、あまり嚙まずに丸呑みをしてしまう傾向にあるということですが、保育園でも1歳頃のお子さんにはよく見られる姿です。丸呑みをしてしまうと、「喉につまらせてしまわないか」「丸呑みのくせがついてしまうのではないか」などと心配になりますよね。まずは娘さんが、離乳食から幼児食へ移行する時期となったことが大きな成長ですね。また、ごはんが大好きな娘さんに育ち、お家の方も離乳食作り頑張りましたね。

  

 保育園で行っている、咀嚼して食事を行う練習方法をいくつかご紹介いたします。1つ目は、声掛けを行い、大人の噛む姿を見せることです。「カミカミするよ」「あむあむするよ」と口元をみせて噛むまねをします。これは根気強さが必要で毎回繰り返し伝えています。気を付けるところは、あくまでも「楽しく」食事をすることが一番なので、大人は難しい表情になりがちですが、にこやかな表情での言葉がけを心掛けます。子どもは大人の真似が大好きなので根気強く行っていると、少しずつ理解して真似ができるようになります。そして上手に噛むことができた時は「あむあむお上手だね~」と沢山ほめてあげて下さい。「おいしいな」「楽しいな」「嬉しいな」という気持ちを共有しながら取り組めると良いと思います。2つ目は、噛まなければ食べることのできない食事を用意することです。保育園では、あえて野菜を大きめ切ったり、スティック状にして提供したりします。また、口内の発達に合わせてですが、歯ごたえを楽しめる食材のごぼうやレンコンやきのこなどを使用した給食を提供しております。お家の方が傍で見守り、声掛けをしながら食事がとれると良いですね。

 食欲が旺盛なお子さんにみられる姿として、「早食い」になる傾向があります。大人は「早くお口に食べ物を入れてあげなくては」と焦ってしまい、まだモグモグしているのに、次の食べ物を口の前に持っていきがちになります。今お子さんはカミカミの練習をしている時期だということを理解して、飲み込んでから次の食べ物を与えるなど食べるペースを考慮してあげることも大切だと思います。

 食事は、毎日のことなので悩んでしまいますが、お子さんのペースに合わせて焦らずゆっくり、楽しんで取り組めると良いですね。


POINT!
子どもは大人の真似が大好きです。声掛けをしながら根気強く大人の噛む姿を見せましょう。その際には楽しく食事をすることが一番なので、にこやかな表情で!食欲旺盛なお子さんは早食いになる傾向がありますが、きちんと飲み込んでから次の食べ物を与えるなどペースも考慮してあげてくださいね。


アドバイスをいただいたのは…
佐藤 朋恵 先生

国見ケ丘せんだんの杜保育園主任保育士。子育て支援センター担当。2児の母。



  

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