ままぱれ

歳の差兄弟で下の子が上の子を困らせる時、各々へするべき声がけは?

我が家は兄6歳、弟2歳の兄弟です。
弟はまだまだ相手の気持ちが理解できず、兄が作ったブロックを壊しに行ったり、おもちゃを奪ったりします。
私も弟にはその都度言い聞かせていますが、兄はストレスが溜まっていると思います。
仲裁の仕方や、兄へのフォローはどうしたらいいでしょうか。

歳の差兄弟



 子どもに兄弟がいると、必ず起こるのが「兄弟げんか」です。家の中で毎日のようにけんかが起こり、時には手や足が出たりすることもよくあります。また、乱暴な言葉を言ったりすることもあり、親としては心配になってしまったり、時には一緒になって怒ってしまったりと、「兄弟げんか」は日々の悩みの種になる話を多く聞きます。

  

 2歳と6歳のお子さんがいらっしゃるとのことなので、まずは年齢ごとの心身の発達からお伝えします。2歳の子どもは、目標達成のために衝動的な欲求を抑えることが未発達のため、人との関わりにおいて感情と手足の動きが伴いやすい年齢です。そのため、お兄ちゃんが作った魅力的な物がほしくなったり、お兄ちゃんと一緒にあそびたい気持ちで、取ってしまったり壊してしまったりしてしまうのではないかと考えられます。ですので、「お兄ちゃんのブロックがほしかったのね」「一緒にあそびたかったのね」と気持ちを十分に受け止めつつ「でも、お兄ちゃんが悲しいよ」「壊すのはいけないよ」と繰り返し伝えることで、少しずつ理解をしていくと思います。また、手や足が出るときは感情が高まっているので、言葉で諭しても伝わらないこともあります。その時は親が違う場所へ連れていって落ち着かせたり、抱きしめたりなど、身体で止めることも必要な年齢です。一方、6歳の子どもはある程度自分をコントロールできるようになり、親の感情も把握できるようになります。ですので、きっとお兄ちゃんは、弟に手加減をしたり言葉で伝えたりと頑張っているのではないでしょうか。「兄はストレスが溜まっている」「弟に言い聞かせる」というお家の方の思いや、行動から、親はお兄ちゃんも弟も二人とも大切な存在であり、愛しているということがきっと伝わっていると思います。愛されているという実感があってこそ、相手を思いやる気持ちが養われるので、お兄ちゃんの気持ちを十分に受け止めて、弟の思いを代弁して伝えると理解ができると思います。

 これからも「兄弟げんか」は続いていくと思います。成長と共に内容や質も変化していきます。兄弟だからこそ我慢や遠慮なくけんかができるので、けんかを繰り返す中で「手加減の仕方」「気持ちの歩み寄り方」など人とのコミュニケーションを学んでいくことができます。おおらかに見守りつつ、お子さんにストレスがある場合や度を越した場合は親がフォローして、兄弟の関わりを楽しめるようにしていけると良いですね。


POINT!
お兄ちゃんには、自分も弟も大切な存在であり、愛されていると伝わっているはずです。けんかを繰り返す中で人とのコミュニケーションを学んでいくので、おおらかに見守りつつ、お子さんにストレスがあったり、度を越した場合は上手くコントロールしてあげてください。


アドバイスをいただいたのは…
佐藤 朋恵 先生

国見ケ丘せんだんの杜保育園主任保育士。
子育て支援センター担当。2児の母。



  

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