ままぱれ

2歳児のイヤイヤ期への対処法は?

覚悟はしていたのですが、2歳の娘のイヤイヤ期が始まりました。
忙しい朝に保育園に行く準備もなかなか進まないし、お出かけする時も「イヤ!」を連発するので時間がかかって仕方がありません。
すんなり言うことを聞いてくれる対応法や、どんな言葉をかけたらいいのか教えてください。

“イヤイヤ期”



 忙しい朝やお出かけのタイミングでのイヤイヤは大変ですよね。時間があれば付き合えるものの、お仕事や次の予定が控えていると難しいものです。覚悟はしていても、頭を悩ませるお気持ち、とても良く分かります。ご存じかと思いますが、イヤイヤ期は成長過程における自我の芽生えが理由で、自分はこうしたいという気持ちが育ち始めた証拠です。一方で言葉が未熟で自分の気持ちをうまく表現できず、感情をコントロールする脳も未熟なために、思いどおりにならないと癇癪を起こします。このイヤイヤ期ですが、3~4歳頃に落ち着いてくるお子さんが多く、成長と共に言葉での表現や理解が可能になり、感情をコントロールできるようになることで終わりが見えてきます。そのため、この時期をいかに乗り切るかがポイントになります。

  

 朝やお出かけ時のイヤイヤを乗りきる方法について、すんなりいく方法があるかなあとご質問いただき私も悩みました。色々手をつくしても上手くいかないことが多いですし、同じやり方なのに昨日は良くて今日はダメということもありますよね。理想どおりにはいかないことも多いと思いますが、参考にご紹介させていただきたいと思います。1つ目はお子さんの気持ちをまずは受け止めるということです。そして、「イヤ」という言葉の意味や背景を、状況や様子から探りつつ、「イヤだよね」「もっと遊びたいんだよね」など共感していきましょう。お子さんの心の安定につながり、その後の対応のヒントも見つかります。2つ目は次にすることを伝えることです。あまり先のことは難しいので「ご飯をたべたら歯磨きしようね」「〇〇が終わったら靴を履こうね」など次の1つまでを伝えることがポイントです。繰り返していくことで、次はこれだなと心の準備ができるようになります。3つ目は親御さんが笑顔でいることです。時間などに追われて険しい表情をしていると、お子さんは雰囲気を感じてますます嫌がるため、笑顔でいることも大切です。他には、お子さんと楽しみながら準備するということも工夫の1つです。どちらが早くできるかなとゲーム感覚で競争したり、選択できるものでしたらお子さんに選んでもらったりするのも良いですね。あるいは、お子さんが好きな話題でおしゃべりしながら準備するのもおすすめです。お子さんがその話題に気を取られているうちに、さりげなく手伝いながら準備を終わらせてしまいましょう。また、イヤイヤが始まったら無理に説得しようとしない方が良いです。言い聞かせようとすると逆効果になりやすいため、軽いトーンで切り替えてあげましょう。

 最後になりますが、朝やお出かけ時の大変さは時間との戦いにあるかと思います。お子さんの成長と共にできることが増えて時間に余裕ができる時期が必ずおとずれます。それまでは親御さんも無理せず、多少のことは後回しにしたり、見逃したりしながら付き合っていけるとよいですね。


POINT!
時間などに追われて親御さんが険しい表情をしていると、お子さんは雰囲気を感じてますます嫌がるため、笑顔でいることも大切です。成長と共に言葉での表現や理解が可能になり、感情をコントロールできるようになれば終わりが見えてきますので、無理せず付き合っていきましょう。


アドバイスをいただいたのは…
佐藤 晃子 先生

青森県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
現東北福祉大学健康科学部助教、保健師。2児の母。



  

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