ままぱれ

早寝早起きできない3歳児。大きくなってもこのままかと不安…。

夜はなかなか寝てくれず、朝起きられない3歳の娘に困り果てています。
起きるのが遅いから、朝ごはんもバタバタですし、ぐずって幼稚園に行く毎日。まさか大きくなってもこのまま?と心配になってしまいます。
どうしたら早寝早起きさせられるのか教えてください。

早寝早起きできない3歳児



 ただでさえ朝はバタバタするのに加えて、幼稚園に行く前にお子さんがぐずってしまうと本当に参ってしまいますよね。毎朝のことですし、親御さんが困り果てるお気持ち、とても良くわかります。この毎朝の苦労がずっと続くのではないかと心配になるものです。何かヒントになればと思いますので、一緒に考えてみたいと思います。

  

 まず、3歳の子どもに必要な睡眠時間は、10~13時間といわれています。睡眠時間が十分に確保されているようでしたら、早起きの工夫に注目することをお勧めします。睡眠時間が十分確保されている場合、朝遅く起きると夜眠くならず、結果、就寝時間が遅くなることで、また朝起きられないという悪循環となります。そのため、まずは朝しっかり起きることがポイントになりそうです。お子さんが朝しっかり起きられるようになる方法として、まずは日光をあびるということを試してみていただければと思います。この時は、お子さんの顔に日光が当たるようにカーテンをしっかり開けるようにすると良いです。また、お子さんの脳が徐々に覚醒できるように、起きる時間に開けるのではなく、起きる時間の15分前から開けると効果的です。他には、お子さんの好きな音楽でアラームをかけてみたり、スヌーズ機能を使って徐々に音量をアップしたりと、お子さんが徐々に覚醒できるように工夫してみるのもおすすめです。一方で、大きな声で急に起こしたり、無理やり体を起こしたりすることは、自律神経が乱れた状態になるため、逆にお子さんの機嫌が悪くなりやすいともいわれています。

 もう一つのポイントとして、夜眠りにつきやすくする工夫をご紹介させていただきます。まずは日中の過ごし方がポイントとなります。ご存じかと思いますが、一番大切なことは、日中は体を動かすことです。日光を浴びることは、睡眠に必要なホルモンの生成につながりますので、可能であれば外遊びを取り入れると効果的です。入浴の工夫としては、就寝の2時間くらい前に38度くらいの温めのお風呂が良いといわれています。人の体は体温が下がると眠気を感じやすくなるため、入浴で温まった体の体温が下がる、このタイミングが良いといわれています。また、寝る前のテレビやスマホは、逆に脳を覚醒させると言われていますので、少なくとも寝る1時間前からは控えておくと良いでしょう。最後に、寝る前にお子さんが楽しみにすることを毎日続けていくことで、「これを行ったら寝る時間」と習慣づけることも大切です。寝る前にお子さんの好きな絵本を読んであげたり、親御さんの作り話を聞かせたり、お子さんとの触れ合いとしてマッサージをするのも効果的です。あるいは、お気に入りのパジャマにするなど、寝ることが楽しく安心できる時間にできると良いですね。

 親は子どもにとって「安全基地」という考え方があります。まずはどっしりと構え、十分に甘えさせてあげてください。ママやパパに甘えられることがお子さんのエネルギーとなり、これからどんどんたくましく成長してきます。そして、もしも幼稚園に行きたがらないきちんとした理由がわかった時には、幼稚園と十分に情報交換をして解決策を一緒に考えてみてくださいね。


POINT!
お子さんが朝しっかり起きられるようになる方法として、まずは日光をあびるということ。この時は、お子さんの顔に日光が当たるようにカーテンをしっかり開け、またお子さんの脳が徐々に覚醒できるように、起きる時間の15分前から開けると効果的です。


アドバイスをいただいたのは…
佐藤 晃子 先生

青森県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
現東北福祉大学健康科学部助教、保健師。2児の母。



  

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