ままぱれ

昨年息子が屋内や日陰でも熱中症に。今年は8ヶ月の娘もいるのでさらに心配。

昨年に続き、今年の夏も暑くなる長期予報が出ていますね。
昨年はあまりの暑さに、できるだけ屋内や日陰で遊ぶようにしたのですが、それでも5歳の息子は軽い熱中症になりました。
今年は8ヶ月の娘もいるのでさらに心配しています。子どもたちの熱中症対策と、合わせて日焼け対策も教えてください。

熱中症対策



  

 昨年はとても暑い夏でしたね。今年の夏の暑さを乗り切る方法と、お子さんの肌を守るための日焼け対策をお伝えしたいと思います。

 子どもが熱中症になりやすい理由として、子どもは身長が低いので地面からの照り返しをじかに受けやすく体温が上昇しやすい、汗をかく機能が未熟なため体温が下がりにくいことがあります。また、大人に比べて必要な水分量が多いため脱水状態になりやすく、体調の変化を伝えることが難しいので、熱中症になると重症化しやすいといわれています。熱中症予防の対策として、子どもがのどの渇きを訴える前に、おおよそ20分おきに100~250mlの水分補給をしましょう。質問者さんの娘さんは、そろそろ10ヶ月頃になる頃でしょうか。離乳食が始まっている赤ちゃんは、汗をかいた後、起床後や入浴後など水分が不足しやすいタイミングで、母乳やミルクの他に湯冷ましや麦茶で水分補給しましょう。麦茶は1歳6ヶ月頃までは市販のベビー用か大人用は湯冷ましで薄めてください。外出は午前中や夕方など気温が低い時間帯を選び、室内でも熱中症は起こるので、エアコンや扇風機を使用して室温を28℃前後、湿度は40~60%にキープするのもポイントです。そして、汗にぬれた衣類は汗の蒸発を邪魔して身体に熱をこもりやすくするため、汗で衣類がぬれたときは着替えましょう。外出時は子どもの汗の量や顔の赤さなどをよく観察して15~30分に一度は木陰などの涼しい場所で休憩するようにしてください。ベビーカーを使用する際には、シェードをつけて日光を遮っても強い照り返しを受けるので、暑い時期の長時間使用には注意が必要です。使用する際には保冷剤をタオルに包み子どもの背中にいれてあげるのもよいでしょう。

 次に日焼け対策をお伝えします。1日のうちで紫外線が強いのは午前10時から午後2時頃までで、早朝や夕方は弱くなりますので、屋外での活動は、なるべく紫外線の弱い時間帯に行いましょう。また、つばの広い帽子をかぶせ、襟がついている洋服にする、紫外線をなるべく通さない目の詰まった素材(木綿、ポリエステルと木綿の混合素材のもの)の洋服を選びましょう。最近は、紫外線カットのパーカー等も販売されていますね。日焼け止めは、生後6ヶ月頃から使用できます。ベビー用や子ども用として販売されており、低刺激性と書いてあるものを選びましょう。防御指数は、日常の生活ではSPF15~20、PA++、海や山ではSPF20~40、PA++~+++を目安にしてください。日焼け止めはたっぷり塗らないと効果が得られないので、顔ではクリームならパール粒大(7~8mm大)、液なら1円玉大を手のひらに取って塗り伸ばし、同じ量で重ね塗りしてください。腕や足には表と裏に1本ずつ直線を描くようにつけてから、手のひらでらせんを描くように均一にムラなく伸ばしてください。流れる汗や汗をタオル等で拭くことで日焼け止めが落ちてしまうので、2~3時間おきに塗り直しましょう。使用後はきちんと洗い落とすことも大切です。子ども用の日焼け止めは一般のボディーソープで落とせるものがほとんどですが、日焼け止めの説明書を確認してください。夏場でも肌の保湿を忘れずに行い、皮膚のうるおいを保っていけるとよいですね。


POINT!
1日のうちで紫外線が強いのは午前10時から午後2時頃までで、早朝や夕方は弱くなります。屋外での活動は、なるべく紫外線の弱い時間帯に行い、こまめな休憩・水分補給と、紫外線を通さない洋服選びや日焼け止めも忘れずに。


アドバイスをいただいたのは…
渥美 綾子 先生

山形県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
保健師の経験を経て、看護師・保健師の教育に携わるようになる。
現東北福祉大学健康科学部准教授。



掲載年月/2024.05

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