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子どもに怒ってばかりと反省の日々…。いい声がけや怒りの沈め方を教えて!

最近、毎日怒鳴っていない日がないなぁ…と反省する日々です。子どもを怒ってばかりいることが、自己嫌悪にも繋がっています。怒る前にどういった声がけをすればいいのか、自分の怒りを鎮める方法は…と試行錯誤しているのですが、いい方法を教えてください。

子どもに怒ってばかりと反省の日々…。いい声がけや怒りの沈め方を教えて!



 今回は怒る前の声がけや、自分の怒りを鎮める方法、また怒鳴った後のフォローについて考えてみましょう。

まずは怒る前の声がけです。相談者さんは怒ることで自己嫌悪に繋がっているようですが、怒りがこみ上げてくるのは、お子さんと真剣に向き合い、お子さんを思うからこそ出てくる感情なので、怒りの感情自体は悪いものではありません。しかし、怒鳴ってしまうと、お子さんは怒鳴ったことにびっくりして、その後大切なことを話しても伝わりにくくなります。まずは、ゆっくりとお子さんに「今の状況が私は気になるんだけど、少し確認してもよいかな」等と今の状況を確認し、何がいけないことだったかをお子さんが理解できるように話し、一緒に考えていけるとよいですね。お子さんと話しながら解決することは、お子さんの成長にもつながり、もう一度同じ状況になった際にお子さん自身が判断できるようになるかと思います。

 次に自分の怒りを鎮める方法ですね。自分が怒ってしまった状況に使えるものと、怒りにくくする2つの方法を考えてみましょう。まずは怒ってしまった際に使えるものです。怒りは「かっとなる」というように、急激に生じてきます。怒りの6秒ルールというものを最近耳にする機会が多いのですが、怒りは始めがピークで徐々に落ち着いてきます。そのため怒りが生じたときに6秒間は少しお子さんと離れて深呼吸などし、その後に向き合うことで怒鳴ることが少なくなるかと思います。

 また、怒りは日々のストレスや不安などが続くと起こりやすくなります。そのため、最近怒りやすくなったと思った時には、疲れていたり余裕がなかったりする時なのかもしれませんね。怒りやすい時には、体と心を少しでも休め、気分転換できる時間を作ることが大切です。そして、気分転換をして落ち着いた時に最近怒ったことを書きだし、自分が怒りやすい事柄や時間帯なども振り返られると、自分の怒る傾向が分かり気を付けることができると思います。

 最後に、いろいろ試してみたけどどうしても怒鳴ってしまうこともあるかもしれません。その時には、時間を少しおいて自分が落ち着いた時に必ず子どもに謝るとよいですね。謝る際には、「これができていなかったから私は怒ってしまったの」などではなく、素直に「怒鳴ってしまってごめんなさい」と事実だけを伝えて謝りましょう。謝る際にいろいろ理由をつけると、子どもも自分のせいで怒らせたと思ってしまいます。子どもに伝える方法で怒鳴るという方法を選んだのは親御さんなので、怒鳴るという方法を選択したことを素直に謝ることが大切です。謝ることでお子さんも謝ることの大切さを学ぶことができますし、自分の自己嫌悪にも繋がりにくくなると思いますよ。


POINT!
怒りは日々のストレスや不安などが続くと起こりやすくなります。最近怒りやすくなったと思った時には、疲れていたり余裕がなかったりする時なのかもしれません。体と心を少しでも休め、気分転換できる時間を作ることが大切です。


アドバイスをいただいたのは…
高田 昭 先生

福島県出身。専門は精神看護学。
精神看護専門看護師、保健師、公認心理師。
現東北福祉大学健康科学部助教。2児の父。



掲載年月/2024.08

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