ままぱれ

小学2年生の息子たちの「遊び」がスキンシップにしては激しい気がする…。

小学2年生の息子は、学校での出来事をよく話してくれます。
最近、休み時間にお友だちたちとじゃれ合っている内容が、どうもスキンシップを越えているように聞こえるのです。
でも子どもが話す内容では、いじめられているのかスキンシップなのかよくわかりません。どこまで、どういうふうに先生や学校に相談したらいいものでしょうか。

小学2年生の息子たちの「遊び」がスキンシップにしては激しい気がする…。



 子どもが学校での出来事を話してくれると、楽しく学校生活を送っているなと嬉しくなりますよね。また、学校生活の様子も見えてくるので親としては安心です。一方で、小学2年生になると学校生活に慣れ交友関係も広がり、親としてどこから口を出して良いものか迷うものです。子ども同士の出来事だから見守っていようと思う一方で、それはちょっと大人が介入した方が良いのではと感じる出来事もあるかと思います。親がいない場面で子どもたちは沢山の経験をしてくるため、その場にいない親としてはどうしたら良いか、同じようにお悩みの親御さんは多いと思います。

 ご質問をいただき私もあれこれ考えている中で、小学校低学年の社会性の特徴がヒントになるように思いました。小学校低学年の特徴として、言語能力や認識力が高まってくると言われています。そのため、自分の体験や考えを他者に伝えることができるようになります。また、物事の善悪についての理解と判断ができるようになる時期とも言われています。そこで、まずは本人がどう思っているのかを聞いてみることをお勧めしたいと思います。親御さんからみてスキンシップを超えているように聞こえたとき、「△△していたとき、〇〇君はどんな気持ちだった?」と気持ちを聞いてみましょう。そのとき、本人が嫌がってなければ、少し様子を見ても良いかもしれません。息子さんが嫌な気持ちを持っていたときは、自分の気持ちをお友だちに話してみることを提案すると良いと思います。自分の気持ちを伝えるということは社会性を育む上で大切ですので、お子さんの成長にもつながる良い機会になります。また、お友だちは、お子さんが嫌な気持ちを持っていることに気づいていない可能性もあります。お友だちにとっても、相手の気持ちを思いやる大事な成長の機会になると思います。もし、息子さんがお友だちに気持ちをうまく伝えられない場合は、どうやったら伝えられるか一緒に考えてあげられると良いですね。実際に伝えるセリフを考えたり、親御さんが相手になって練習したりするのもお勧めです。

 先生や学校に相談した方がよい目安としては、お子さんがお友だちの言葉や行為にとても傷ついている場合になります。お子さんから「やめて」と言ってもやめてくれなかった場合も、先生に相談して子ども同士の間に入ってもらうと良いと思います。他には、スキンシップが度を越えてケガなどの危険性があるような場合は、先生から止めてもらうように相談して良いと思います。最後になりますが、トラブルが大きくなってくると子どもは親に話せなくなることがあります。学校や友達のことを話したがらない、学校に行きたがらない、頭痛や腹痛を訴えるなど、お子さんの様子が変わってきたときはSOSかもしれません。そのようなときに、お子さんの変化を見逃さないよう、引き続きお子さんとのコミュニケーションを大切にしていけると良いですね。


POINT!
小学校低学年の特徴として、言語能力や認識力が高まってくると言われ、そのため自分の体験や考えを他者に伝えることができるようになります。まずは本人がどう思っているのかを聞き、お子さんの変化を見逃さないようコミュニケーションを大切にしていきましょう。


アドバイスをいただいたのは…
佐藤 晃子 先生

青森県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
現東北福祉大学健康科学部助教、保健師。2児の母。



掲載年月/2024.10

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