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年長で6歳の娘。病院や薬、就学時健診も拒否するほど人見知りな子の対処法は?

6歳年長の娘は小さい頃から人見知り、かなりの繊細ちゃんで、区の健診も暴れたり拒否してほぼ受けられませんでした。
体調を崩しても病院は当然嫌がり、無理矢理連れて行っても診察の時に口を開けないため、きちんと診てもらえず、薬も一口も飲みません。
先日就学時健診で小学校に行った際も同様で、頑なに拒否しました。
どう対処したらいいのでしょうか。

年長で6歳の娘。病院や薬、就学時健診も拒否するほど人見知りな子の対処法は?



 子どもにとって病院は具合が悪い時に行くところですし、健診も体のあちこちを触られたりするので、子どもが苦手になりやすいものです。説得しようとしても、まだまだ理解よりも気持ちが優先される年齢ですので、連れていくのも一苦労ですよね。質問いただいたお子さんのご様子のみですと、一般的なご提案になってしまいますが、一緒に考えてみたいと思います。

 まず、お子さんが健診や病院を嫌がる理由について考えてみたいと思います。1つ目の理由として、何が起こるかわからないということがあります。大人でも初めての場所に行ったり、初めての経験をしたりする時は不安を感じることがあると思います。経験が少ない子どもでは、より見通しが立てにくく、不安を強く感じるようになります。2つ目の理由として、注射が痛かった、無理やり口を開けさせられたなど、過去に嫌な経験をしたことがあるということがあります。また、実際の経験だけではなく、何か怖いものを見たり聞いたりした経験から、病院が怖いところだと思い込んでいる場合もあります。

 それでは、少しでも抵抗なく健診や病院に行けるように、対処方法をご紹介したいと思います。まずは、何をするのかを具体的に伝えるということがあります。6歳の年長さんですと時間の概念や物事の理由がわかってくる時期です。どのくらい時間がかかるのか、流れや何をするのか、その理由なども事前に伝えておくとお子さんが心の準備をできるようになります。体を押さえる可能性がある場合は、安全のために押さえることを伝えましょう。これらを説明する時のコツとしては、親御さんが笑顔で、「注射は、〇〇ちゃんの体を守ってくれるんだよ」など、できるだけ前向きな言葉で伝えるということがあります。ごっこ遊びでお医者さん役と患者さん役の両方を経験しておくのもおすすめで、お子さんがよりイメージをしやすくなると思います。一方で、注射をする可能性があるのに「痛くないよ」と事実と異なる説明は逆効果になる場合が多いので、避けるようにしたほうがよさそうです。次に、頑張ったことを沢山褒めてあげましょう。全てがスムーズに行かなくても、少しでも頑張った部分を認めてあげるとお子さんの自信につながります。ご褒美をあげるのも1つの方法です。頑張ったら好きなおやつを買って帰る約束をしたり、帰りに一緒に選んだりするのもよいですね。今までの嫌な経験を少しずつ、前向きに捉えられるようになるかと思います。

 最後に、色々と工夫してもお子さんの思いをすぐに変えていくのは難しい場合もあります。そのため、その時間を可能な限り短く、小さい負担にすることを意識できるとよいかと思います。健診などでは、事前に状況を相談しておき、待ち時間が少ない順番に変更してもらう、受診であれば事前に親御さんだけで相談しておくなどの工夫も可能かもしれませんので、ご相談してみることをおすすめします。


POINT!
初めての場所や経験は、大人でも不安を感じるものです。健診や病院について、何をするのかできるだけ具体的に前向きな言葉で伝え、嫌な経験も前向きに捉えられるようになるよう、頑張ったことを沢山ほめてあげてください。


アドバイスをいただいたのは…
佐藤 晃子 先生

青森県出身。専門は公衆衛生看護学。看護師・保健師。
現東北福祉大学健康科学部助教、保健師。2児の母。



掲載年月/2025.01

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