ままぱれ

パパにもっと積極的に育児に参加してほしい

1月に初めての子どもが生まれ、大変だけれど結構楽しく子育てしています。
だけどパパがあまり手伝ってくれません。コロナで帰りも早くなったし、息子にもっと関わってくれたらなと思うのです。
パパが育児や家事に参加してくれるよう、当事者意識を持って取り組める声がけなどありましたら教えてください。

パパにもっと育児に参加してほしい



 いただいたご質問を読んで、以前、私が妻に何の気なく「手伝うよ」と声をかけた際、「手伝う!?二人の子どもでしょ!」と当事者意識の低さを指摘されたことを思い出しました。このような失敗経験も交え、父親の目線で考えてみたいと思います。

 父親が対象のある研究では、父親の育児の特徴として、母親への協力を意識したものではなく、抱っこや入浴など「子どもと一緒にいたい(笑顔が見たい)」という子どもに視点を置いたものが行われやすいと報告されています。一方で、手間と時間がかかる「寝かしつけ」、「おむつ交換」などは、父親が十分行っていない傾向があると言われています。もしかすると旦那さんは「抱っこ」や「入浴」をすることで、十分育児をしていると思っているのかもしれません。もちろん母親としては、それだけで夫が育児をしているとは感じないと思いますので、そこに意識のズレが生じる可能性があります。また、「時間はあるのに家事や育児への参加が不十分」については、家事や育児への不安があるように思われます。やはり、苦手(不安)なことは億劫になってしまいます。私の体験ですが、突然「子どもの爪を切って」とハサミを渡された時、「爪切りで切るのでは?」「指を切ってしまったらどうしよう」とパニックになったことがありました。このように「育児への意識のズレ」や「育児への不安」がある場合には、次のようなことを試してみてはいかがでしょうか。

 まず一つ目に【育児の大変さを理解してもらう】です。先ほどの研究では、父親の育児参加を促す方法として、母親の負担の大きさについて理解してもらうということが言われています。質問者さん自身、頑張りすぎず、大変な姿をそのまま見せると、旦那さんも見かねて動くようになると思います。また、数時間でも旦那さんと息子さんだけになる時間を作ってみてはいかがでしょうか。短時間でもきっと「妻はこんな大変なことをいつもやっていたのか」と気が付き、家事や育児をもっとやらねばという気持ちが起きるはずです。

 二つ目は、【何をしてほしいか具体的に伝える】です。母親は,父親にやってほしいことを察してほしいと考える傾向があると言われています。しかし、現実には(私自身もですが)父親は「察する」ということが難しいです。先ほどの爪切りでは「爪をこれくらいの目安で切って」といった感じで具体的に伝えてもらい「それならできそう」となりました。

 いずれの方法でも旦那さんは「信頼しているよ」「やってくれて助かる」という気持ちを伝えてもらえると、自信を持って自ら育児をしようと思うはずです。逆に、「もっとこうして!」「足りない!」とできないことを指摘されると不安な家事や育児にますます自信がなくなってしまうので避ける、または言い方を工夫すると良いでしょう。

 うまく旦那さんを活用……ではなく、協力しながら、さらに楽しく子育てができるといいですね。


アドバイスをいただいたのは…
高根 秀成 先生

福島県出身。専門は成人看護学。看護師の経験を経て、現東北福祉大学健康科学部助教。2児の父。



  

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